集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

『学校事務“プロフェッショナル"の仕事術』(妹尾昌俊・著)

イルミネーション1221。 雲の目立つ朝でしたが,日中は日差しがありました。冬の深まりを感じる一日でした。  でも,まだ“いつもの寒さ”ではありません。暖かさを上手く活かしたいですね。  午後,映画愛好会第8回鑑賞会でした。  家族で楽しめる作品,子供達も見入って楽しんでいました。  学校や教員についての話題を聞くことが増えています。  最近も,教職員給与特別措置法(給特法)改正案が可決され,「変形労働時間制」が適用できるようになりました。これが働き方の改善に役立つようにも思えませんが…。  学校のもつ課題は多様化し,それが複雑化しています。それに対応し,子供達の豊かな学びを実現するため,教員が担っている業務を見直し,専門能力スタッフが学校教育に参画し,連携して課題の解決に当たろうとしています。  そうした「チーム学校」の動きのなかで活躍しているのが事務職員です。そうした学校事務職員を紹介し,そこから“これからの学校”を提言する『学校事務“プロフェッショナル"の仕事術』(学事書房・刊)です。  はじめにで,
「学校事務職員はどんな仕事をしていくといいだろうか,それも,できるだけ,めちゃ楽しく」という問題関心が本書をつくった動機のひとつです。  少し結論を先取りするなら,事務処理をする人としての学校事務職員の存在意義は,これから相等厳しくなると思います。ましてや,(略)  事務処理以外の役割を果たす学校事務職員は,ますます大事になってきています。
と,これからの仕事を考えていくことを述べています。  前半で,6名の“プロフェッショナル”に取材・インタビューして,その発想や仕事の具体を紹介しています。インタビューの中で
それに,仕事を“処理する”だけだと,多忙感が募ると思うんです。「多忙感を充実感に変えていこう」,そこが職場改善の大きなコンセプトです。
といった分かり易い“気になる言葉”を引き出し,載せています。  後半(分析編)では,6名のプロフェッショナルの話から,「学ぶこと」「生かすこと」をまとめ,提言につなげています。例えば,共通点として
○こんな学校でありたいというビジョンを校長らと共有し,大切にしていること。 ○ビジョンや志に近づくために,自分のできることを考えて行動に移していること。
など7項目を挙げています。  「これからの学校」を考えるヒントが見つかる一冊です。  学校事務職員の方はもちろん,多くの先生方に読んでほしい図書です。
   目次 はじめに 学校事務職員は事務処理する人か? Profile1 多忙感を充実感に変え、“感動する職員室”をつくる Profile2 この子の人生を変えるかもしれない出会いをつくる Profile3 学校の内外の人と人とをつなぎ、共同学校事務室を問題解決の場として機能させる Profile4 保護者負担を減らし、家庭環境によらず安心して学べる環境をつくる Profile5 目的と目標を常に意識して、教員と事務職員の壁を越えて挑戦する Profile6 さまざまなデータや声を集め、先生たちの気持ちをつかみながら、協働していく 分析編I 学校事務の“プロフェッショナル”とは? 分析編II 伸びしろのある場に自分を置く 分析編III 好きなこと、得意なことをかけ算する 分析編IV 研修の生産性をあげ、7つの学びを大切にする 分析編V “刃を研ぐ”時間を確保する 分析編VI “プロフェッショナル”としての軸と武器を持つ 分析編VII 本当の意味で学校を“チーム”にする 特別座談会! 挑戦し続ける“プロフェッショナル”たち おわりに “プロフェッショナル”を目指す、あなたに
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