集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

『AI時代を切りひらく算数』(芳沢光雄・著)

蒲公英1121。 今朝,冷え込みました。  確認した時,「気温1度」でした。明け方は氷点下だったかもしれません。  “寒〜い”朝でしたが,その後は日差しのおかげで“暖か〜い”日中でした。寒暖差の大きさに,体がついていけない気がします。  市内の学校で,インフルエンザに罹患した児童・生徒が出ているようです。体調管理をしっかりと。  春に,著者の“提言”に「なるほど」と感じた『「%」が分からない大学生』(2019/06/18)を読みました。  その記憶から,書名にある「AI時代」に興味をもって『AI時代を切りひらく算数 「理解」と「応用」を大切にする6年間の学び』(日本評論社・刊)を手にしました。  帯や扉で,
 「分数ができない大学生」や「%が分からない大学生」は,小学校算数の「やり方」の暗記に原因がある!  長年いわたり算数・数学教育に携わってきた著者が,中学や高校数学の立て直しだけでは手遅れと感じ,「理解」と「応用」を大切にした小学校6年間の算数の新しい学びを示します。  佐藤優氏(作家・元外務省主任分析官)絶賛!  「算数と数学の勉強の仕方がよくわかる。芳沢光雄先生にしか書けない、数学嫌いの真理をよく踏まえた本」
と,算数・数学の苦手な人が“学び直し”のできる本だと楽しみに本を開きました。  「あれっ。ちょっと違うぞ。」  ハードルが高そうです。まえがきのなかで,
 日本の数学教育全般を眺めて見ると,小学校の算数教育が重要であるにも関わらず,それを軽んじている社会全体の意識を残念に思うことかあります。算数教育の現場に目を向けると,理解に苦しむ指導法がいろいろ目につきます。マークシート式問題が全盛で記述式問題が軽視される時代を反映して,数学は答えや性質を導く教科であるにも関わらず,「やり方」を覚えて答えを当てる教科だと勘違いされている面もあります。また「ゆとり教育」時代の算数教科書には, 18ページの表で示すように本質的な問題点もありました。  本書は,上で述べてきたことの反省の視点に立って, AI時代の算数指導書の一つの提案を示すものです。とくに1章では,算数教育に関する基本的で重要な考え方をまとめました。
と,「算数指導書の提案」であることを述べていました。  小・中学校の教育,教科指導を考える(研究)するなかで,著者と同様に“算数教育の状況に問題・課題”を感じています。  著者の提案に同意するものの,「この本を読み,この本で学ぶのは,誰だろう。」は,読み終えても答えが見えませんでした。  一般書として陳列されていましたが,教員を目指す大学生が「算数指導の教科書」として,小学校の先生が「教材研究の資料」として手にしやすい書架が相応しい図書だと思います。  小学生の算数指導に関わる皆さん,本書で「これからの時代(AI時代)」の算数教育を考えてみませんか。
   目次 まえがき 第1章 基本的な考え方 第2章 数と計数 第3章 図形 第4章 量と変化 第5章 場合の数とデータの活用 付録 小学校学習指導要領(算数編)との対応 参考文献 索引
【おまけ】  This channel is a video project that takes videos while walking around cities in Japan and tells people around the world a real life of Japan. I would be glad if people become familiar with the lifestyle of people and towns in Japan through the videos delivered by this channel. Since all the images are taken while walking, I think that viewers can enjoy having a real visual experience as if they are actually walking in the city of Japan.