『もののふの国』(天野純希・著)
天気の良い日になりました。日中,風が強く,いろいろな物が飛んでいきそうでした。
乾燥した日が続き,インフルエンザの流行も始まったようです。体調管理に気をつけましょう。
午後,映画愛好会の例会「映画観賞会」がありました。
以前に観た作品なのに,「あれっ。こんな場面があったっけ?」と,新鮮な発見や驚きをしながら楽しみました。
面白かった!
来月も楽しみです。
図書館の書架から「面白そう」と思って借りた『もののふの国』(中央公論新社・刊)です。
『小説BOC』の「螺旋プロジェクト」で発刊されている中世・近世篇です。
面白いのですが,期限までに読み切れませんでした。残念
出版社の紹介では,
あるとき、男は政府軍の猛攻を逃れ、ある洞窟に辿り着いた。そこで男は、自らにのみ語りかける<声>の存在に気づく。その<声>は、かつてこの国の支配者階級だった武士の千年近くに亘る壮大な戦いの歴史を物語りはじめる――。 本年度歴史小説最大の話題作、ここに誕生! 『小説BOC』「螺旋プロジェクト」中世・近世篇と。帯には,
聞け。 この国に刻まれた、誇り高き武士たちの魂の叫びを! 平将門、織田信長、西郷隆盛… 彼らは何故この国に生まれ、命を擲って戦い続けたのか。 千年近くに亘る大いなる物語に挑む。 源頼朝、足利尊氏、明智光秀、大塩平八郎、土方歳三… 命を懸けた果てなき争いの先に待ち受けていた光景とは? 千年近くの永きに亘り、この国を支配し続けてきた武士。しかしてその真の主役とは、勝者・敗者問わず、あらゆる猛き者をなぎ倒し、咆哮する魂を飲み込んでひたすらに驀進し続けたく歴史〉そのものであった。 いま、若き勢いそのままに練達の境地と飛躍する著者が、その血塗られた戦いの系譜を、一巻の書物の中に極限まで描き切った。 本書は、一篇の娯楽的歴史小説を、この国の叙事詩昇華させることに成功した、圧巻の物語である。 さあ、覚悟して本書を繙かれよ。 そして、その歴史の〈声〉に耳を傾けよ──。と,本書に誘っていました。 螺旋プロジェクト5冊目となります。 平安時代から明治時代までの壮大な物語が描かれます。さあ,“圧巻の物語”をどうぞ。
目次 序 源平の巻 一 黎明の大地 二 担いし者 三 相克の水面 南北朝の巻 四 中興の秋 五 擾乱に舞う 六 浄土に咲く花 戦国の巻 七 天の渦,地の光 八 最後の勝利者 幕末維新の巻 九 蒼き瞳の亡者 十 回天は遠く 十一 渦は途切れず【関連】 ◇つながる文芸Webサイト「BOC」ボック *螺旋年表(PDFファイル)