『おとなの教養 2』(池上彰・著)
今朝も霜で景色が白くなっていました。寒い朝でした。
日中,雲が目立ちましたが晴れの一日でした。
先日に続いて,地区の保全会の作業に参加しました。背丈を超える茅や大きく育った草を刈り取りました。
3回の作業の最終日でした。予定した作業は済みました。みなさん,お疲れさまでした。
いろいろなテレビ番組で,分かりやすい解説をされる池上氏の『おとなの教養 2―私たちはいま、どこにいるのか? (2)(NHK出版新書)を読みました。
本を手にしたときには,書名の「2」に気づかず,読み始めて前作があることを知りました。読み終えて,前作も読んでみたくなりました。
他の著作にも書かれていましたが,池上氏の“情報を得る”とき,まず新聞,続いて新聞以外の資料にあたり,ニュースの背景を知るにはリアル書店に足を運ぶそうです。この作業(方法)について,
私はこの作業を「フロー」と「「ストック」と言っています。新聞あるいはテレビで目にするニュースはフロー,つまり流れてくるものです。そこで引っかかりがあったら,本で徹底的に調べる。それがストックになります。と述べています。分からないこと,知りたいことがあると,すぐ“ネットで検索”してしまいますが,そうではないところに分かりやすさのもとがあるのでしょう。 ストックを蓄える姿勢をもちたいと思います。 本書で取り上げる「AI」「キャッシュレス社会」「想像の共同体(民族紛争)」「地政学」「ポピュリズム」「日本国憲法」は,よく耳にする話題です。そして,それぞれが自分達の暮らしに関わる事柄です。 その背景や歴史,そこから“見えること”を述べています。その情報から「自分はどのように考え,行動するか」を考える機会を与えてくれます。 AIの章で,
私たち人間には何が残されているのでしょうか? そしてこの時代に求められる教養とは,どのようなものなのでしょうか? ひとつだけ挙げるとすれば,哲学と倫理学の復興でしょう。(略)と述べています。ポピュリズムの項では,
国民投票は,民主主義が内に抱えるポピュリズムという危うさを増幅してしまう危険性があるのです。と見落としがちなことを挙げています。 本書の情報に学び,情報を批判的に読み,自分の“考え”を考えることのできる一冊です。 前作と合わせて,いかがですか。
目次 序章 私たちはいま、どこにいるのか? 第一章 AIとビッグデータ ──人間には何が残されているのか? 第二章 キャッシュレス社会と仮想通貨 ──お金はどう変わろうとしているのか? 第三章 想像の共同体 ──なぜ民族紛争が起こるのか? 第四章 地政学 ──地図から見える大国のホンネとは? 第五章 ポピュリズム ──ブレグジットとトランプ現象をどう読むか? 第六章 日本国憲法 ──何がいま、焦点になっているのか? 文献案内 おわりに