『雪とパイナップル』(鎌田實・著)
晴れた洗濯日和の一日でした。
日曜日の午後,いろいろなスポーツ中継が放送されていました。
いきいき茨城ゆめ国体(第74回国民体育大会),日本女子オープンゴルフ選手権,ラグビーワールドカップ(ニュージーランド対ナミビア戦),女子サッカー国際強化マッチ(なでしこジャパン対カナダ代表戦)
チャンネルを変えながら,“カウチポテト族”のような時間を過ごしました。
「いい話の図書館」で届いた8冊目の図書です。
帯に「心あたたまる感動の絵本」とあり,題名の『雪とパイナップル』と表紙の絵から,“冬の話”を予想して『雪とパイナップル』(集英社・刊)を読みました。
本書を開くと,これまでに心の動いた“鎌田實の活動”のことで,予想とは違いました。
小林店長からのメッセージは,
この本が出版されて少し時間がたった頃に,私はこの本に出会いました。 放射能の恐ろしさと,人は「感謝」で生きて行けることを知り,永くお客さんに紹介してきました。 6年前,鎌田先生にお目にかかる機会を得て,この体験が「ライフワーク」になったとお聞きしました。 日本でも震災により放射能に汚染されました。 ニ度と起こしてはならないと願って…。でした。 “ドクターカマト”が,チェルノブイリ原発事故で白血病になった少年の闘病生活を支えた家族や医療チームの話です。 BS放送で,海外ドラマ『チェルノブイリ』の公開が始まったところでもあり,チェルノブイリ原発事故を振り返りながら読み進みます。 “チェルノブイリのこと”が描かれているのですが,東日本大震災による原発事故から続く“今”が重なります。 そして考えさせられます。
○「子どもの涙は重い」か,ロシア人はうまいことをいうなあと思った。 なんで,ここでドストエフスキーなんだ。 ○家族ってむずかしい。 人間は,ひとりでは生きられない。 いい家族があるといいなあ。 人は家族がなければ生きられないか。 家族なんかなくてもいい。 いや,あったほうがいいけど,なくてもいい。 でも,家族のようなつながりは欲しい。 ○ しかし,大きな病院でも,この国には,院内学級という制度はなかった。 「入院している子どもたちが,元気になれるって,初めて本気で思うことができました。 この白血病病棟で,勉強するっていうことは,いつか隊員ができるってこと。(略)」 ○ 本の好きな子どもたちがいつか読んでくれるようになったら こんなにうれしいことはありません。 命の切なさや,大切さを考えることのできる 未来の日本を支える人たちにこの本を贈ります。 ぼくは未来を信じています。あなたも読んでみませんか。 そして,子供に読み聞かせしませんか。
目次 遠い旅のはじまり 昔のバナナには力があった 地図のない旅 ライラックの花 白血病との闘い 忘れられない思い出 希望を抱きしめて 旅を終えて【関連】 ◇鎌田實 オフィシャルウェブサイト ◇日本チェルノブイリ連帯基金 ◇チェルノブイリ公式サイト(映画・海外ドラマのスターチャンネル[BS10]) 【「いい話の図書館」 これまでに紹介した本】 ◇『『負けるな、届け!』(こかじさら・著)(2019/08/31) ◇『気象予報士のテラさんと、ぶち猫のテル』(志賀内泰弘・著)(2019/08/18) ◇『本のエンドロール』(安藤祐介・著)(2019/08/10) ◇『Life(ライフ)』(くすのきしげのり・作/松本春野・絵)(2019/06/30) ◇『勇者たちへの伝言』(増山実・著)(2019/05/29) ◇『スタートライン』(喜多川泰・著)(2019/05/22) ◇『眠る前5分で読める 心がスーッと軽くなるいい話』(志賀内泰弘・著)(2019/04/10) 「いい話の図書館」とは…本との出逢いは,人生を変えます。辛い時,悲しい時,一冊の本が「生きる希望」を授けてくれます。 そこで,ステキな本との出会いを提供する「いい話の図書館」を全国津々浦々に作ったら,どんなに素晴らしいだろうと考えて館主を募集しております。「いい話の図書館」の館主のお仕事は,本棚にステキな本を並べて多くの人に自由に読んでいただくこと。そのステキな本は,テレビをはじめ,マスコミでも話題の小林書店のカリスマ店主,小林由美子さんが心を込めて推薦する本です。 ◇いい話の図書館【申込】 ◇小林書店さん (@cobasho.ai)(Instagram写真と動画) ◇志賀内 泰弘(Facebook)