『あなたのゼイ肉,落とします』(垣谷美雨・著)
時折,小雨の舞う曇り空(?)の一日でした。
風が強く吹き寒さを感じましたが,気温は低くなく暑さも感じる日でした。
昨日の関西電力が開いた記者会見のニュースを見て,驚いたり呆れたりすることがたくさんありました。
「就任の祝いにいただきまして、お菓子か何かと思っていたら、その下に金貨が入っていた。非常にびっくりして…」(関西電力 岩根茂樹 社長)菓子箱の底に… 金,金貨,小判型金貨,金杯,商品券,スーツの仕立券,現金… 悪代官や越後屋が登場してくるのではないかと思える説明でした。これが江戸時代の話でなく,平成・令和の出来事です。 この事件は,これですべてなのかな。まだ広がっていくのかな。困ったことです。 先月,初めて読んだ垣谷氏の作品から3冊目となる『あなたのゼイ肉、落とします』(双葉社・刊)です。 “ゼイ肉を落とす”と言えば,ダイエット,減量をすることになります。その取り組みを4人の登場人物で描かれます。 そこに登場する謎の女性 大庭小萬里の個別指導を受けると,誰もが痩せられるらしい…。 その個別指導で落ちるのは,身体だけでなく“心のゼイ肉”にも効果が…。 ケース1(園田乃梨子)から
それに,小萬里は周りの人間の態度が変わってしまったことまで言い当てた。その理由を知るためだけにでも,もう一度彼女に会いたい。 「まあそれでも,ブスとして生きろっていうのは,わからんでもないけどなあ」 母がそう言ったので驚いた。 「母さんにはその意味がわかるの?」 「あんたわからへんの? 能天気な子やねえ。乃梨子の友だちでブスの子はおらんのか?」小萬里の指導を受けた乃梨子は…。 乃梨子の身体とともに,
「あなたも怜奈も,冷蔵庫に入っている物で適当に料理して食べてくれていいのよ。それとね,怜奈のお弁当づくりも,もう卒業さsてもらうわ」 「それはかわわないけど,でもママのお昼はそうするの?」 「私は自分の分はつくるわよ」 「だったらついでじゃないの」 「ついでなんかじゃないわ。私一人分なら,おかずはなんだっていいんだもの」 「そうだったの? 私の分を作るのが,そんなに大変だったの? 知らなかった。ついでだと思っていたよ」 怜奈はすまなそうな顔をした。のように娘や夫の“何か”が変わっていくようです。 あなたも,本書を通して大庭小萬里の個別指導を受けてみませんか。 あなたの“何か”がゼイ肉と一緒に落ちていきます。
目次 ケース1 園田乃梨子49歳 ケース2 錦小路小菊18歳 ケース3 吉田知也32歳 ケース4 前田悠太10歳