伊勢湾台風60年。レシピ「栗の渋皮煮」
天気の良い一日でした。
60年前(1959年・昭和34年),台風15号が東海地方に上陸しました。そして近代史上最悪の被害が発生しました。その後,伊勢湾台風と呼ばれます。
千葉県内で長期の大規模停電を起こしたのは,図らずも台風15号でした。
土砂崩れも大きな被害をおこしますが,暴風による建物の倒壊や倒木なども広範囲の被害につながっています。風速70m/s以上の「スーパー台風」に成長する台風も増えています。
自然災害への備えを見直す日に!
秋の実りの一つに「栗」があります。
3年前に紹介した「栗の渋皮煮の作り方」です。
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かなり前に,とても美味しい渋皮煮をいただきました。その作り方を教えていただきましたが,なかなか上手にできません。
しばらくして,「○○屋の渋皮煮レシピ」とレシピにまとめて,あらためて教えてくれました。
紙が黄ばんでしまっていますが,この時期になると,レシピが出てきます。
それぞれのお宅に“自慢のレシピ”があると思いますが,参考に,教えていただいたレシピを紹介します。
“手軽”ではなく,手間をかけた作り方になっています。こうして“手をかけた”ことで,栗のもつ美味しさが引き出されているように思います。
ウイスキーやブランデーを使った「大人用の渋皮煮」です。
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《材料等》
新鮮な栗=3kg
炭酸(重曹)=1箱(1袋50g)
白砂糖=800g
ウイスキーまたはブランデー=300cc
栗がすっぽり入る大きめの圧鍋(できればステンレス鍋)
《手順》
1 実を傷つけないように注意して,鬼皮を丁寧に剥く。
*専用の鬼皮剥きが○○などで市販されています
2 1回目=「1」を鍋に入れ,水がかぶる程度入れ,炭酸を3分の1袋程度入れて煮る。
沸騰する直前に弱火にして,更に50分程度煮たてないように煮る。
3(1) 「2」を水道水で冷ます。
このとき水流が強すぎて渋皮が剥がれないよう調節する。
(2) 冷めたら,栗を一つずつ指の腹でそっと洗います。
スジとワタは,爪楊枝または爪で取ります。
4 2回目=ホットクッキングペーパーを鍋底に敷き,栗がかぶる程度の水を入れる。
炭酸3分の1袋を入れ,弱火で50分程度煮たてないように煮る。
5 3回目=水を替えて,残りの炭酸を入れ「4」と同様に煮る。
6 4回目=水を替えて,水だけで,煮たてないように30分程度煮る。
7 5回目=水を替えて,水だけで,煮たてないように30分程度煮る。
8 6回目=水を替えるとともにホットクッキングペーパーを取り除き,砂糖800g,ウイスキー300ccを入れ,中火で20分程度煮る。
その後しばらくは,できたシロップ液につけておくことをお奨めします。
《ポイント》
・ 鬼皮を剥くときは,渋皮を傷つけないように注意しましょう。
・ けっして煮たてないように注意しましょう。
・ ワインよりウイスキーやブランデーのほうが香りが良いと思います。
・ クッキングペーパーを敷くのは,焦げ付かせないためと実割れを防ぐ工夫です。
・ 硬すぎたり,実崩れを起こさないよう時間を守りましょう。
・ 炭酸は,○○薬局などで売っています。
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【おまけ】
被災地を巡り,災害とその備えを考える機会をもってみたいものです。
2年前に紹介した図書です。
「『東北お遍路』巡礼地めぐり」(2017/09/26)
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◇9.26 伊勢湾台風の被害(新城市立八名中学校)
日々のようすを記録している「学校日誌」から,その“時”と“こと”が伝わってきます。