『定年オヤジ改造計画』(垣谷美雨・著)。はるかのひまわり山びこ大作戦。
朝は青空が広がり「今日は良い天気になるぞ。」と思って(安心して)いましたが,徐々に雲が目立つようになり,昼頃には雨が降りました。雨は長く続きませんでしたが,“天気予報通り”の一日でした。
先月,初めて垣谷氏の作品を読んで“面白く”,他の著作も読んでみたくなりました。
図書館で調べると,いろいろな作品が見つかりました。面白い話に出合えそうです。
すぐに借りられる本のなかに,気になるタイトルがありました。『定年オヤジ改造計画』(祥伝社・刊)
「定年オヤジ」,自分の“今”を描いていそうです。
主人公「東北大出の大日本石油の部長”であった庄司常雄」が退職して数か月,彼の思いとは違った日々を過ごしています。
そこで出会う 妻 十志子の変化,娘 百合絵の言葉,息子 和弘の家庭・家族が,彼の「これまで」を振り返らせ,「これから」を作っていきます。
いちいち娘の顔色を見て安堵したり落胆したりして神経をすり減らす日が来ようとは,退職前には想像していなかった。 「父さんて,神話の世界に生きているよね」 「シンワって? 神の話と書く,あの神話か?」 「そうだよ。人は結婚して一人前だとか,女には母性愛があって当然だとか」はっきり言う娘の言葉に,まだ何もl気づかない常雄(主人公)に,自分の“これまで”“を振り返っていました。 妻のようすを,
それにしても,十志子は一人になって寂しくはないのだろうか。 自分は一人になるのがこんなにもつらいというのに, それとも十志子は,本当は寂しくて夫婦で一緒にいたいのに,素直になれない何かがあるのだろうか。と見ていて,夫源病に苦しむ十志子のことも,常雄は何も気づいていません。 “定年オヤジ”は…。 友人 荒木(退職した職場の同期)と酒を酌み交わしながら,
「おい庄司,俺の人生って何だったんだろう。やっと定年まで辿り着いたと思ったら,このザマだ。君江にも息子たちにも疎まれている。それなのに君江と息子三人は今も仲がいい。これってどういうことだ?」 「最近の女子供は感謝の気持ちが足りないんだよ。それだけのことさ」と,お互いの境遇を“なめ合い”…。 そんな常雄に変化の時がやってきます。 そして…。 「ありがとう!」の気持ちに包まれ,言葉と行動が生まれます。 定年オヤジのみなさん,そして予備軍のみなさん,お薦めです。 【奇跡のひまわり ・ はるかのひまわり】 新城市で育った「はるかのひまわり」が,鵜住居駅前の東日本大震災による被害や教訓を伝える 「うのすまいトモス」に設置されました。 ひまわりには,作手小学校の子供達のメッセージが添えられています。 25日のラグビーワールドカップ2019の観戦・応援に訪れるみなさんに,震災のこと,復興(福興)のことを伝え・考える一翼を担ってくれるでしょう。 【関連】 ◇『老後の資金がありません』(垣谷美雨・著)(2019/09/06 集団「Emication」) ◇うのすまいトモス ◇新城の「はるかのひまわり」が釜石へ(東愛知新聞)