集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

面談。『落語少年サダキチ(さん)』(田中啓文・作/朝倉世界一・画)

鰻0805。 青空が広がり,暑い,暑い,あつい一日でした。  午前中,学校を訪問して校長先生のお話を伺いました。  一学期の活動,新しく始めたこと,工夫したこと,そして子供や職員のようす…  二学期のこと,これからのこと,新城教育のこれから…  魅力ある活動をされており,“楽しい”ことを考えてみえました。  愉しい時間を過ごさせていただきました。ありがとうございました。  表紙のゴテゴテした感じと落語少年に引かれ(魅かれ)て『落語少年サダキチ(さん)(福音館創作童話シリーズ)を読みました。  題名が「サダキチ(さん)」で,「何で敬称がカッコつきなのかな」と思いましたが,読み始めて,それが“第3巻”であり,シリーズ作品なのを知りました。
 おもろいネタやればおもろくなるわけやない  老落語家との不思議な出会いから、落語にはまりつつある少年忠志。ライバルとの落語対決を終えひと息つく間もなく、今度は小学生漫才コンビカピバラ兄弟」との落語対漫才の大勝負。敗者を待つのは地獄の罰ゲーム!  選んだネタがうまくいかず、苦悩を抱えた忠志は、またまた江戸時代へタイムスリップ!  落語対漫才対決の行方は? そして、謎の女性「ペン子」とは?  爆笑と爽やかな感動を約束する、時をかける落語少年第三弾!
 おそらく,前作2巻を読んでいると分かる“楽しさ”があるのでしょうが,本書から“面白さ”は十分です。  児童書ですが,この面白さを子供だけに楽しませてはもったいないお噺です。  落語好きの主人公 忠志が,大ネタをかけようとしていく途中でタイムスリップ,そこで教えをもらうのが名人と言われた落語家 笑酔亭粋梅…。  そこで演じられた「子ほめ」が…。  すべてが“落語の世界”です。  タイムスリップを場面は,児童書ならではの記述(装丁?)に,ちょっとビックリしました。  忠志と取り巻く人々との掛け合い,語り,仕草を“頭に描いて”楽しめます。  後半に『地獄八景』が桂米朝師匠の名とともに出てきました。  この落語,「とにかく長い」演目です。初めてYouTubeで観る(聴く)と2時間ほどでした。  本書を読み終えて,改めて観て(聴いて)みたくなりました。  ※下にリンクを付けました。一度,いかがですか。
   もくじ 「時をかける落語少年」誕生からこれまでのこと 子ほめ  1 落語家,漫才か  2 爆笑?「住吉駕籠」  3 タイムスリップ危機一髪  4 お好み焼き  5 「東西落語名人会」  6 「笑えば天国」  7 「子ほめ」  8 「地獄八景」 喧嘩長屋  9 忠太郎とペン子  10 江戸時代? サダキチも知らない落語の話(さん) 桂九雀
【関連】   ◇いかふえ (@ikafue)Twitter)   ◇朝倉世界一 (@askura1)Twitter)   ◇桂九雀 (@katsurakujaku)Twitter)   ◇桂米朝 「地獄八景亡者戯」YouTube