『春風亭一之輔のおもしろ落語 おかわり!』(落語・春風亭一之輔/画・山口晃)
「週末まで雨模様で…。」と予報が伝えていたので,朝の青空を驚きました。
すぐに曇ってくるかと思っていましたが,良い天気で気温も上がり“夏日の日”になりました。
洗濯物を外に出しましたが,昨夜の豪雨で湿度が高いせいか“気持ちよく乾く”とはなりませんでした。
それでも,久しぶりの強い日差しに,夏を感じました。梅雨明け間近!
いろいろな子供向けの落語の書籍が並ぶ中で,目立って訴えてきたのが『春風亭一之輔のおもしろ落語入門 おかわり!』(小学館・刊)です。
演者(筆者? 語り?)は,落語ブームを牽引する春風亭一之輔師匠です。
読み始めて,本書が“続編”であることが分かりました。だから「おかわり!」との題名のようです。噺を語っているので「続○○」や「○○2」でないのでしょう。
では,三作目は「そっと出し!」かな…。
「もくじ」の最後に注があり,その一つに
*本文中,現在では好ましくないとされる表現が含まれている箇所がありますが,「古典落語」の味わいを活かすためにそのままにしました。がありました。このような一言がない出版できないのでしょう。 必要なことでしょうが,そんな注がなくても受け入れる“余裕”のある社会を,これからの子供達に渡したい気がします。 それぞれの噺は,演目の下に
仲間とバカ話をしていた八五郎。(略) 自慢しに行くのですが…。など7行程のマクラがあり,噺の後に「ひとこと解説」が付く構成になっています。 子供達を噺の世界に引き込んでいきます。 “中入り”をはさんで7本を読み終わると,さらに前作の噺,
子供が活躍する「転失気」「初天神」「堀之内」。間抜けな泥棒が笑いを誘う「鈴ヶ森」。江戸時代ののんびり感が漂う「あくび指南」「長屋の花見」。侍と町人が登場する「井戸と茶碗」。も読みたく(聴きたく)なります。 時間の過ぎるのを忘れます。 子供向けの落語本ですが,大人が読んでも十分に落語を愉しめます。 お子さんと一緒にどうぞ。
もくじ 開口一番 落語のおかわり,大盛りで! 一席目 つる 二席目 桃太郎 三席目 かぼちゃ屋 四席目 粗忽の釘 中入り 一之輔師匠に聞いた 「落語家」への道 五席目 化け物使い 六席目 代脈 七席目 芝浜【関連】 ◇いちのすけえん −春風亭一之輔公式ウェブサイト− ◇春風亭 一之輔 (@ichinosuke111)(Twitter)