集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

『普通の教師が“普通に"生きる学校』(小野田正利・著)

花0516。 朝,晴れていましたが,日中は曇り空で「今にも雨が…。」という天候でした。夕方になって日差しが出て,雨は降りませんでした。  “水不足”の東三河では,「雨が恋しい」でしょうが,まとまった雨は降っていません。  今年の夏は,子供達がプールで楽しむことができないかな…。  今では「モンスター・ペアレント」も“普通”に聞かれる言葉になっているような気がします。  「親のいちゃもん」を研究してきた著者は,保護者を“モンスター”と呼称することを良くないことと言われますが,“モンスター・ペアレント研究”の第一人者です。  古い本ですが,『内外教育』誌(時事通信社)の連載から編んだ『普通の教師が“普通に"生きる学校―モンスター・ペアレント論を超えて』(時事通信社・刊)です。  「はじめに」のなかで,
 もう少し,互いの事情を冷静になって考えませんか。  保護者のみなさんへ──あなたの不満は,どうすれば本当に解決されるのでしょうか?  教師のみなさんへ──保護者の「多様な要求」に身構えることで,その頑なさが,理解し合える部分を消し去ってしまっていませんか?  ようやく対等にモノを言えるようになった今の時代の中で,改めて「いい関係づくり」がどうすれば可能となるのかを展望しませんか?
と述べています。ここに,本書の“ねらい”があるように思います。
(略)そりゃ無理やろということは本人かて分かっとる。それを生真面目にご託を並べられると,余計に反論したくなるんや。遠足とは関係のない園の悪口もそうや。(略)結局は相手の置かれた状況を『推し量る』というか『想像力』のことなんやと思う
 今,”苦しんでいる”方はもちろん,「問題はない」と言われる方も,“学校に関わる”すべての方に,ヒントを与えてくれる一冊だと思います。
   目次 はじめに プロローグ――こちら紅小学校 第1章 イチャモンと社会状況 第2章 保護者だって言いたいことがある 第3章 保護者と向き合うためのテクニック 第4章 教師へのオマージュ(讃歌) エピローグ――ふたたび紅小学校 おわりに