集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

10連休? 「赤羽根の語源」(つくで百話)

花0427。 “連休は晴れて始まる”と思っていましたが,気温が低く,強い風が吹いて,晴れたり雨が降ったりと“荒れた天候”になりました。  SNSのツイートの一つ。
はつか @20lilacgold GW10連休の方々はサービス業従事者にいつもよりほんの少しだけでいいから寛容な気持ちを持っていただきたい……人手足りなくてちょっとお待たせすることもあると思うけど 「おせーよ」って舌打ちされるのと「焦らなくていいよ」って言ってもらえるので体感労働時間が二時間くらい変わる
 みなさんの”10連休”は,どのように始まりましたか。
連休0427。
 『つくで百話』(1972・昭和47年 発行)から「村の起原と人物」から紹介です。 ********     赤羽根の語源  大字高松の赤羽根部落の北側に釜蓋山という高い山があります。この山の中腹から湧きでた泉が流れくだるにつれて,他の洞から流れてくる泉と合流して,だんだん大きくなり平畑地内にくると,巾一メートル五〇くらいの赤羽根川となります。ここに一〇メートルほどの断崖絶壁があり,見事な滝をつくっております。  昔,この滝に一頭の赤牛が棲んでおりました。時々,滝壷に入って水浴をしたり,附近の草原で草を食べているのをみかけたものでした。牛の啼き声が村中に聞えてくると,赤羽根の村人は,雨降りの前兆として,その用意をしました。  ある時,この赤牛に大きな赤い羽根が生えました。平畑の原ッぱにあがってきた赤牛が大きく羽ばたくと,赤牛の巨体は,ふわりと空中に浮びあがりました。なおもつづけて羽ぱたくと,ぐんぐん大空高く舞いあがりました。それから赤牛は,ゆっくりと雁峯山を飛び越えて,南の空へ消えてしまいました。この赤牛に羽根が生えたのでこの部落を赤羽根と名付けたといわれております。  その日,渥美郡の表浜で,漁師たちが網をひいている所へ,どこからともなく,大きな鳥のようなものが飛んできて,海岸に聳えていた大松の上におりました。漁師たちが,何だろうかと思って近づいてみると,それは大きな赤牛でした。この赤牛は,その後,長い間,この海岸に棲みついておりましたが,いつの間にか姿を消してしまいました。この赤牛がいたところを赤羽根村高松と呼ぶことになったのだそうです。 ********  離れたところに“同じ地名”を見ることがあります。  その場所には,この赤羽のような由来があるのかもしれません。調べてみると,興味ある話が見つかるかもしれません。 注)これまでの記事は〈タグ「つくで百話」〉で