ビックリ!「寒い」。聞く・聴く・利く…
「聞く」;耳に入ってきた音を受ける。感じ取る。 「聴く」;注意して耳で受け止める。音の方へ耳を傾ける。 「訊く」;耳ではなく,頭,体,心に尋ねる。質問する。問う。 「利く」;聞き,聴き,訊いたことが役に立つ。十分に発揮される。 「効く」;聞き,聴き,訊き,利いたことの効き目,効果や働きなどが現れ,良い結果が実現する。と違いを意識して“きく”ことをするのです。 かつて,先生方に次のようにお願いしました。
新しい学級が始まって3日目です。「初日は顔合わせ。二日目は自己紹介。三日目は……」と,何となく流れているのも気楽かもしれません。しかし,子供も教師も,それでは楽しくないと思います。 “たった3日”ですが,ここで過ごした時間が,この一年間を決めるといいます。この二日間は,いかがでしたか? ◇聞く・聴く・利く◇ 教室をのぞくと,多くの場合,先生が話してみえます。昨日の学級活動(学活)では,授業時間半ばで,自己紹介として,“自分のこと”を楽しそうに話してみえる先生の姿をたくさん見かけました。みんなと通じ合おうとする,先生方の姿勢を感じました。 話し好きの子,うるさい子,楽しい子,静かな子,寡黙な子……。学級には,いろいろな子供がいます。いろいろな子供がいるから,学校で学ぶ意味があるのだと思います。 そして,どの子も,「自分のこと」を分かって欲しいのです。うるさい子はもちろん,静かな子も,そうです。(だって,先生も話をして楽しかったでしょう。) 「子供たちが,話したがっている」「子供たちは,伝えたがっている」と考えたら,学活は,よかったですか。子供たちには,充分に話をする時と場がありましたか。 さらに,着任でA先生が言われたことですが,よい聞き手は,話し手を育てるのです。先生は,“よい聞き手”でしたか。子供の言葉を,最後まで聞ききりましたか。“合いの手”は,何となく賑やかで,穏やかな気がします。しかし,「話の腰を折られた」とは感じないでしょうか。 『自分の話をしっかり聞いてくれる』という相手には,信頼がおけませんか。子供たちは,教室に,そんな居場所を探しているのだと思っています。 今日は,ちょっと黙ってみませんか。もっと子供の話に耳を傾けてみませんか。 さらに, ○黙っていても子供が活動するように,ちょっと工夫をしておきましょう。 ○発言,文章,取り組みが職員室で話題になると,その“よさ”が知恵を生みます。 ○まず環境を開放的にするために,教室の窓をできるだけ開けましょう。 ○季節の変化を“皮膚”で感じる感性が,子供の小さな揺らぎも見逃しません。先生,どのように「きいて」いますか。 どんなことを聞いていますか。 どんなことを聴いていますか。 どんなことを訊いていますか。 どんなことが利いていますか。 どんなことが効いていますか。 あなたの「きく」をレベルアップさせたいことがありますか。 【おまけ】 新元号『令和』が発表され,「令の字の書き方」を気にする方が多かったようです。 文化庁が,それに関して Twitter や Facebook で情報発信しています。ご参考に。
【社説】 朝日新聞 ◇平成から令和 一人一人が時代を創る 日本経済新聞 ◇新しい元号「令和」がひらく未来は 中日新聞 ◇希望のもてる時代に 新元号は「令和」 読売新聞 ◇元号は令和 新時代を実感できるように 毎日新聞 ◇新しい元号は「令和」 ページをめくるのは国民 産経新聞 ◇新元号に「令和」 花咲かす日本を目指そう 万葉集からの採用を歓迎する 西日本新聞 ◇新元号 令和 平和への「祈り」次世代に 沖縄タイムス ◇[新元号は「令和」]多様性尊重する社会を 【備忘録】 新元号「令和」について,官報。 『官報(号外)』 平成31年4月1日 号外特第9号 内容;政令第143号,内閣告示第1号