子供と家庭そして社会と…。
朝からニュースの最初に「“警報級”の寒波が…」と,吹雪の中継を交えて伝えていす。天気予報は「全国的に寒波の影響で…。平野部でも積雪が…。」と,“最強クラス”の寒波と暴風雪への警戒を呼びかけています。
当地は,強く冷たい風が吹く日でしたが,日中は晴れて活動しやすい日でした。夕方,霙(みぞれ)が降ったようです。
明日も寒波の影響が小さいことを願っています。
午前中,中学校の校長先生と「次年度からの○○」について相談をしました。
これまで,現状を確認し,これからの“子供と家庭,地域”を考え,それを実現していく方策の一つを検討しました。
次年度に向けての一歩が始まりそうです。
よろしくお願いします。
子供や家庭の話から,家庭,家族に関してのエッセイも多い藤原智美氏の『なぜ、その子供は腕のない絵を描いたか(祥伝社黄金文庫)を思い出しました。
執筆当時,「4〜5歳児に絵を描かせると腕のない絵を描く子供がが急激に増えている」という状況だったのです。
10年近くたった今,子供達の状況は,どうなっているでしょう。
“腕を描かない絵”というのは,あくまで特徴的なことであって,その他にも川を描かせると四角いプールみたいな絵になったり,遠足の思い出の絵に弁当の唐揚げ一個しか描けなかったりしたようです。
語彙も少なく,一個二個は分かるが一つ二つという単語が理解できなかったり,「目をつぶってきゅうりを想像して絵を描きましょう」と言われて目をつぶるということが理解できない子もいるのです。
“普通にできていた”ことができない,普通ではなくなっていると警鐘を発していました。
また,何をしていても集中力が続かない,我慢ができないという子供に,そのことを注意すると「疲れた」「めんどくさい」と答えるのです。
藤原氏の報告する“絵の周辺”は,今でも見られるでしょう。違う形になって表れているかもしれません。
それを,「子供達の発する信号」で済ませてはいけません。その信号は,その子の生活そのものです。
どんな生活を送らせたいのか,親と大人,社会が考え,行動をすることが,“普通にできる”ことにつながると思います。
「普通って何?」と言われる方もみえるでしょうが,子供達にとって「社会の“普通”」を知り行動できることは,大切なことです。
校長先生との話が,その糸口になりそうです。
【参考】
◇『家族の勝手でしょ!写真274枚で見る食卓の喜劇』(岩村暢子・著/新潮社・刊)
◇『残念和食にもワケがある - 写真で見るニッポンの食卓の今』(岩村暢子・著/中央公論新社・刊)
◇『もっと変な給食(幕内秀夫・著/ブックマン社・刊)