『教師の「困った!」を解決する授業術』(玉置崇・和田裕枝・共著)
地震,台風,大雨の被害からの復旧の進まない地域もありますが,台風25号による大雨や暴風が襲ってくるようです。
沖縄地方は大きな影響が出ているようです。
また,今朝は北海道で震度5弱の地震がありました。先回のような被害は出ていないようですが,“緩んだ大地”が示す揺れは心配です。
“秋を楽しむ天候・陽気”が戻り,続きますように。
今日(10月5日)は「レモンの日」だそうです。詩人 高村光太郎の妻 智恵子の命日にちなんだ日です。
精神を病んでいた智恵子が,この日,光太郎が持っていたレモンをかじると,ふと正気に戻り微笑えんだ後,静かに息を引き取りました。(レモン哀歌)
今夜は,レモン割りが似合いそうです。
先生,授業のとき,子供と接しているとき,「困った!」と慌てたことはありませんか。
「若い教師が多いので、若手が力量アップできる研修をお願いします」と言われることがとても多くなりました。(略) その頃の先輩や保護者のみなさんは、教師が伸びていくことを我慢強く待っていただいていたように思います。 ところが、最近は、経験が浅い教師にも100点満点を求める傾向があり、私たちの若い頃と比べると、教師は大変な状況になってきています。こうした状況にある先生の「困った!」に応える『教師の「困った!」を解決する授業術 ー主体的・対話的で深い学びを生み出す教師の動き方』(PLANEXUS・刊)です。 大学卒業から2年,授業を進めるなかで「あれっ?」「どうしたら?」と“困った”ことに,二人が答えています。 寄せられた58の「困った!」が,新学習指導要領にある「主体的な学び」「対話的な学び」「深い学び」の3章に分け,それぞれについて「○○な学びにするには」と答え,それに加えて「さらに教師力をつけるために」を述べています。 一つの「困った!」を見開き2ページで“解決”しています。気になる項目から,飛ばしながらでも,自分に合った読み方ができます。 「困った!」について,解決の“マニュアル”が述べられいるのではありません。 あなたの読み方で「回答」を解釈し,明日の“行動”にすることで,そこに“発見”があるはずです。 その発見が「あなたの回答」です。 回答のなかに,「意図的…」という言葉が何度もでてきます。教育で大切な営みです。 でも,それが出来ていない先生,気づいていない先生が多いので,本書でも何度も出てくるのだと思います。 そして,「褒める」という言葉も。 〔若い先生〕いかがですか。 子供を指名する,子供の発言を聞く… そのために,授業を始める前にしておくことがあります。 それは…。 明日,隣の先生に「自分の考え」を語ってみましょう。 そして,自分の授業の“意図的な部分”を参観してもらい,「意図的であったか?」の指導をいただくとよいでしょう。 子供達の学びが高まっていく指導をあなたも。
もくじ はじめに 1.主体的な学びへ導く教師の動き 「わからない」と言う子どもへの指導 子どもの考えを的確に捉える方法 意欲を持続させる指名の仕方 ほか Column:困ったある出来事「席替え希望」(和田裕枝) 2.対話的な学びへ導く教師の動き 答えを伝えるだけのペアへの指導 一部の子どもだけが発言している班への指導 役割が決まってしまう場合の指導 ほか Column:困ったある出来事「間違えるのが恐い」(玉置 崇) 3.深い学びへ導く教師の動き 簡単な言葉ばかりで表現する子どもへの指導 自分の考えを書くことが苦手な子どもへの指導 深く考えてほしい発問に挙手しないときの指導 ほか おわりに【関連】 ◇三楽の仕事日記 ◇玉置研究室 ◇授業と学び研究所 ◇PLANEXUS