『日本人に遺したい国語』(橋本武・著)
台風20号が通過して行きましたが,一日,雨が降ったり止んだり強く降ったりと,雨の一日でした。
昨夜,当地も強い風と雨でした。各地で雨や風による被害が出たようです。みなさん,大丈夫でしたか。
2013年に亡くなられた方ですが,国語の先生であった橋本 武 氏をご存知ですか。
亡くなられたとき,101歳でしたが,その歳まで“国語の授業”をされていました。
教育界では有名な元灘中学・高校の先生です。
以前紹介した『日本人に遺したい国語 101歳最後の授業』(幻冬舎・刊)に,“授業”を振り返りました。
橋本氏は,旧制中時代の1934年に21歳で赴任し,その後,中勘助の小説「銀の匙」を中学3年間かけて読む授業を始め,71歳で退職するまで続けられた,私立灘校の学力日本一の基礎を作った伝説の国語教師です。
橋本氏の授業について知ったのは,『伝説の灘校教師が教える一生役立つ学ぶ力』が話題になったときで,早速読みました。
一緒に,中勘助氏の『銀の匙』(岩波文庫)も購入しましたが,こちらは読み切れませんでした。
そして,百一歳を迎える年に刊行した『伝説の灘校国語教師の「学問のすすめ」』も読みました。
本書は,今までの本と内容は重なりますが,より具体的に「国語」の大切さや面白さを述べています。
“同じこと”はできませんが,学びや教育にかける情熱を感じ,少しでも真似していこうと感じました。
子供の学力向上,教師の指導力向上,それに取り組む教師,それを指導する方々にヒントが得られます。
橋本氏の「最後の授業」を受けてみませんか。
目 次 第1章 国語を学ぶ意義 第2章 読む楽しみ 第3章 書く楽しみ 第4章 学び続ける楽しみ 第5章 生涯、国語教師【関連】 ◇100歳の伝説の灘高講師、橋本武先生の特別授業(YouTube)