『読書という荒野』(見城徹・著)
今朝,綺麗な真っ青な空でした。
天気がよく気温も上がりましたが,ニュースが伝える“猛暑”ではなく,いつもの“高原の夏”でした。
天気予報で「この暑さが,あと1週間ほど続き…。」を聞いて,最初の1週間は過ぎています。後へ後へと延びています。
お天道様,“普通の暑さ”に早く戻ることをお願いします。
発行前から“大がかりな宣伝”で気になった本でした。ちょうどギフトカード(ポイント?)があったので,ネットで『読書という荒野』(幻冬舎・刊)を予約し,発行時には手元に届きました。
著者の見城氏を知りませんでした。出版社 幻冬舎の代表取締役社長で,数々のベストセラーを生んだ編集者でした。
読書の量が人生を決める。 本を貪り読んで 苦しい現実を切り拓け。 苦しくなければ読書じゃない!この著者の姿勢(姿)が語る“読書”の話です。 帯には秋元康氏の言葉
「見城徹の読書は血の匂いがする。ただ、文字を追って『読了』と悦に入っている輩など、足下にも及ばない。書を貪り喰ったものだけが知る恍惚の表情を浮かべている。著者の内臓を喰らい、口から真っ赤な血を滴らせている」が赤い文字で載っています。貪り読むではなく“貪り食う”が,著者の読書を表しているようです。 ベストセラーを生む出してきた著者は,“売れる”法則があることを,
僕はいつも、「売れるコンテンツの条件は、オリジナリティーがあること、極端であること、明解であること、癒着(必ずそのコンテンツについてきてくれる、という固定ファンがある程度いる)があること」と言っている。 とはいえ、これはあくまでも結果的に導き出した法則にすぎない。この4条件を知っているからといって、それだけでヒットが出せるわけではまったくない。と,法則があるものの,それだけでなく…。 「もうじき絶滅すると言われている『編集者』という職業」についての“証言集”といえそうです。 自己検証,自己嫌悪,自己否定…,「本を読む」「読書」について考えてみませんか。
目次 はじめに 読書とは「何が書かれているか」ではなく「自分がどう感じるか」だ 第1章 血肉化した言葉を獲得せよ 第2章 現実を戦う「武器」を手に入れろ 第3章 極端になれ! ミドルは何も生み出さない 第4章 編集者という病い 第5章 旅に出て外部に晒され、恋に堕ちて他者を知る 第6章 血で血を洗う読書という荒野を突き進め おわりに 絶望から苛酷へ。認識者から実践者へ