集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

『未来への道標2』(JBCCホールディングスLink編集室・編)

花0705。 昨夜,当地も警報が出る“大雨”が降りました。風も強く嵐でした。  その雨が今日も続き,激しく降ったり小降りになったりを繰り返しながら,一日中降り続きました。  梅雨の一日でした。  知人のFacebookで紹介のあった『未来への道標2』(日経BP社・刊)を読みました。  帯に「2036年,国民3人に1人が高齢者に! 12人の識者が未来の可能性を探る!!」とあり,“人生100年時代の健康,教育,働き方”についての“提言”が述べられています。  まず,「教育」から読み始めました。  最初の中島氏は,
 次々と塩化し未来が予測でいない今は,そもそも実現すべきイデアや未来ビジョンを生む出すための“創造力”が,より強く求められるようになっています。そして,創造力を養うためには必要なものは,やはりジョブズがそうであったように,“Art(芸術)”なのではないかと思うのです。なお,STEAMのAは,Arts(リベラル・アーツ)の意味を広く含ませることもあります。
と述べ,ビジョンを描き,未来をデザインする力を育むことを求めます。  そして,教育を変えるEdTechへの取り組みを述べています。  それぞれの主張・提言が,インタビューを編集する形でまとめられており,将来の“新しい社会”に向けて,今を考え,じっくり考えるヒントを得られる一冊です。  読書メモより
○高齢者は増えていると思っている方のほうが多いかもしれませんが,全国の8割の地域ではすでに高齢者が減っているのが実状です。(略)病院や介護施設を増やすことができないどころか,減らさなければならないことは理解できるでしょう。 ○『昔,ある天才がこの原理を発見したので,それを理解して覚えましょう』というだけではなく,その天才がどのように原理を発見したのか,その過程を追体験させることのほうが,ずっと腹落ちするはずだし,子どもたちの誰もが何かを発見・創造できる力を養えるようになるはずです。 ○それから就職をして65歳の定年まで働き,老後生活に入るという単線型のライフプランはもう僕たちの世代ではほとんど現実的なものとして考えられていません。僕は中学生のときに起業をして高校を中退し,経営者として仕事をしながら大学に入学するという(略) ○現代〜未来は,若い世代のほうがその恩恵を受けることができるのではないでしょうか。 ○(図案づくり)エクセルを敬遠していた人たちでも面白がってくださったんです。 ○新井 介護の世界の二極化は,ある程度仕方がないことだと思います。ですが教育は子どもたちが減っている中で,高い確率で優秀な人材を育てなければならないので,手間を惜しんではいけないと考えています。 ○このように,社会に埋もれて生かせていない余剰労働力を,うまく視覚化してシェアしていくといったサービスは,高齢者福祉以外にもさまざまな分野のビジネスで応用できるだろう。アナログな人間関係だけではトラブルが起きやすいところに,ITをうまく組み合わせて効率化を図っていく手法は,今後ますます主流になっていくはずだ。 ○人間がAIを使うことによって,より人間の未来を豊かにできるモデルケースの一つになるのではないかと考えています。 ○これからの時代に必要なのは何でも楽しんでやってみようという気持ちと,そこで新しいものを見つける創造力ではないでしょうか。それはAIには真似できない人間力といえるかもしれません。
   目次 はじめに Part1 人口減少社会と健康  ・津田塾大学総合政策学科 教授 森田朗  ・医療法人芙蓉会 代表・理事 前田俊輔  ・株式会社オプティム 代表取締役社長 菅谷俊二 Part2 人口減少社会と教育  ・東京大学大学院数理科学研究科 特任研究員・音楽家 中島さち子  ・株式会社GNEX 代表取締役CEO 三上洋一郎  ・プログラマー 若宮正子 特別インタビュー1 人口減少社会とAI  ・新井紀子国立情報学研究所)×仲森智博(未来ラボ 所長)  Part3 人口減少社会と働き方  ・学習院大学名誉教授 学習院さくらアカデミー長 今野浩一郎  ・株式会社AsMama 代表取締役社長・CEO 甲田恵子  ・NPO法人ピープルデザイン研究所 代表理事 須藤シンジ 特別インタビュー2 「課題先進国」日本の処方箋  ・山田隆司JBCCホールディングス)×仲森智博(未来ラボ 所長) おわりに