『大家さんと僕』(矢部太郎・著)
台風5号と前線の影響で“大雨”と注意が伝えられていましたが,小雨が降った程度でした。
出先でも傘をさすことはありませんでした。
新幹線に乗ると,途中で“いつもと違う方”が,通路を行き来しました。
それは防御ベストを着けた警察官です。
乗務員の姿も何度も見たような気がします。
殺傷事件の対応でしょう。乗務員が何度も見回ることは,職員の対応でできますが,警察官が乗車するのは簡単ではないと思います。
“すぐ対処する”ことができる組織に感心し,安全への思いを強くしました。
被害に遭われた勇気のある男性に合掌
昨年“話題になった本”で気になっていましたが,手にしてきませんでした。
先日,図書室の書架で見つけた『大家さんと僕』(新潮社・刊)です。
芸人 カラテカの矢部氏が,新しい住まいの大家さんとの“暮らし”を描いた漫画集です。
「ごきげんよう」とあいさつする大家さんの“上品”で,昔の“とき”を生き,間もなくくる“時”を語っています。
その大家さんとのほっこりとした”やりとりが,矢部氏の絵と言葉で描かれています。
「上手な絵」ではなく「味のある絵」であることで,大家さんと矢部氏との不思議な空間を引き立てているように感じます。
まだ読んでいない方,ふたりの会話を楽しんでみませんか。
読書メモより(絵がないと伝わらないけど…)
○「電話なっとるで」 「ああ…まさに大家さんからです」 「出ないんか」 「どうせ洗濯物とかなんで…」 僕はこの時 大家さんとの距離の近さに戸惑っていたのかもしれません ○ 大家さんから西瓜を半分おすそわけに与りました。 「ごきげんよう。お皿ごとどうぞ」 「いえいえい お皿は洗ってお返し…」 「矢部さんがもらってくださったら とても嬉しいの」 「ものをへらしていきたくて 私のいなくなる日まで」 ものをへらしたい… 僕はいろんなものが欲しいけど ○「あれ…」 「今からスレてもいいんじゃないですか」「そうですよ!お食事も行くんだし!」 「今から?」「そうね」「87歳の夏は今しかないのですものね」 「いいですねーそれ!僕も!」「39歳の夏は今しかない!スレます!」 「もう39なの? 結構いってるわね」 「え?」 「「ヤバい」…のではないですか」 「ええ…!?」【関連】 ◇矢部太郎 カラテカ (@tarouyabe)(Twitter) ◇矢部太郎『大家さんと僕』みんな、ほっこり! 奇跡の実話漫画。(新潮社)