集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

『ひとことの力: 松下幸之助の言葉』(江口克彦・著)

花0607。 朝は曇っていて,「また雨かな。」と思いましたが,徐々に雲が消え,晴れた日になりました。  “梅雨の晴れ間”の一日でした。  今日,地域で行なわれる事業についての話をしました。  そのなかで,主催,共催,後援,協賛…などの“取り扱い”が問題になり,「いかがしたものか…。」と頭を悩ませました。  「規定に沿って…」というわけですが,その規定が…。そして,規定の基準は…。  みなさんが,元気に活動でき,楽しく参加して,気持ちよく過ごせるようにできればと思います。  関係のみなさん,よろしくお願いします。  “凄い経営者”がたくさんいますが,「経営の神様」というと松下幸之助氏を思い浮かべます。  松下氏が部下に話した言葉をまとめた『ひとことの力: 松下幸之助の言葉』(東洋経済新報社・刊)です。  本書は,晩年の松下氏の側近を務めた著者が,ほぼ毎日交わされた「帝王学」ともいえる会話を,ありのままに記録したものです。  語られているテーマは,企業経営,リーダーシップ,政治,教育などであり,50の言葉(テーマ)で述べられています。そこからは,松下氏の人間観,哲学があふれてきます。  この教えを受けた著者(江口克彦氏)が,赤字だったPHPの社長を任され,売上9億から250億の企業に作り上げたのは,本書にあるような松下氏の薫陶があったからでしょう。  さて,一節を。
(京都の料理屋に向かうタクシーのなかで) 「きみ,この辺りの土地は,みんな,わしのもんや。それだけではない。これから行く平野屋さんも,わしのもんや」 と言う。  驚いた。「えっ! そうですか」と思わず,応じた。はあ,さすが松下さんだ。そうだったのか。凄いな。だから,平野屋さんと言ったのか。こんなこともやっていたのか,と思った。すぐに「知りませんでした!」と,横の松下氏の顔を見ると,にこりと笑って,こう言った。 「まあ,そういうように,物事,考えたら,楽しいしんやないかなと。この辺の土地は自分のものや。けど,ここの管理まではできん。それで,ほかの人に頼んで,活用してもらっている。そう思ったら,ここにごみを捨てようとか,思わんやろ。きみは,自分の家の庭に,ごみや紙くずを捨てることはせえへんわね。それと同じや。(略)」
 なるほど。  松下氏を描いた本は多くあり,その一冊ですが,改めて松下氏の発想を楽しみました。  あなたも,いかがですか。
    目次 はじめに 1 心を許して遊ぶな 2 心のなかで手を合わすように 3 風の音を聞いて悟る人もおるわな 4 人生と経営は賭け事ではないで … 11 なかなか、いい声、しとるなあ 12 「勝てば官軍」はあかんよ 13 もう、死んでもええわ 14 この土地も、わしのものや 15 使命感がないと、あかんな … 40 人間、90パーセントが運やな 41 先を読んでから、今どうするかを考えや 42 奥さんに奇跡が起こったんや … 49 人間は偉大な存在や 50 お願いするのは、こちらです 終わりに