『本物には愛が。』(黒柳徹子・著)
天気がよく暖かい日になりました。ニュースでは“真夏日”,“「今年最高”と伝えていましたが,当地では暑いけれど「それほどでも…」の一日でした。
◇日最高気温一覧表 愛知県(気象庁)
明日も晴れが続くようです。暑さ対策をして過ごしましょう。
西城秀樹さんの通夜が,今日執り行われたようです。
「平成が終わる」ことに合わせるように,昭和の著名人の訃報が伝わってくるような気がします。
西城秀樹さんの死去で,ザ・ベストテンの司会者だった黒柳徹子さんが,いろいろな番組で思い出を語っていました。
それを聞き,「初めて○○を…」といったことをはじめ,昭和の大スターであったこと再確認しました。
黒柳さんが“昭和の大スター”の話ができるのは,その場にいたからであり,一緒に生きてきたからです。それ以上に,時代の先頭を進んできたからだと思います。
『本物には愛が。 (100年インタビュー)』(PHP・刊)を思い出しました。
この本は,NHK BSプレミアムの「100年インタビュー」で放送された内容を書籍にまとめたものです。
黒柳氏がテレビの世界に入ったきっかけは,「絵本を上手に読めるお母さんになりたい」との思いだったそうです。
幼少期を記した『窓ぎわのトットちゃん』がベストセラーになり,テレビ,舞台で活躍する一方,ユニセフ親善大使などで活躍する“個性豊かな半生”が,インタビューにより解き明かされています。
多方面で活躍する黒柳氏を見られるのは,“偶然”からだったようです。
偶然の偶然が重なっていくんですね。 そのとき私が母に聞かなかったら。もし,母が新聞に出ているんじゃない?って言わなかったら。しかもその日じゃなかったら。私は,現在ここにはいなかったんです。そう思うと本当に,不思議なきがします。また,“小学校を退学になった”6歳の黒柳氏がトモエ学園で出会った校長先生がいなかったら…。
あとで母に,学校に何時に行ったのかって聞いたら,八時だって言うんですよ。お弁当の時間は十二時でしょ。すると四時間,六歳の子の話をずうっと聞いてくださって,この人はいい大人だって思いました。瞬間的に。子供が“話がなくなった”というまで話し続け,それを聞き切る大人との出会いによりトットちゃんが生まれたように思います。 NHKの「100年インタビュー」のバックナンバーでは,
昭和29年にNHKが初めて募集したテレビ女優の第一号としてデビューして以来、半世紀以上にわたってテレビの第一線で活躍している黒柳さん。 人気長寿番組の司会を務める一方、舞台女優として、またユニセフの親善大使としても息の長い活動を続けている。その黒柳さんが大切にしているのが子供への眼差し。「食べ物や薬と同じくらい子供に必要なのは愛情。テレビは本当に愛情にあふれた番組を放送しているのか?」という思いを強くしている。 番組では、白黒、カラー、地デジと、テレビを取り巻く環境の変化を見つめてきた黒柳さんに、テレビ放送が始まった頃の熱気や長きにわたる活躍を支えてきた信念、そしてテレビの未来にどんな思いを抱いているのかを聞く。 聞き手は石澤典夫アナウンサー。と,番組の内容を紹介しています。 黒柳氏の生きざまに“学び”,昭和を思う本です。そして,「人間には,何よりも愛が大事と教えてくれる本」です。
目 次 第1章 志高く生きる 第2章 テレビ女優への道 第3章 生放送の現場で 第4章 情熱がなければ伝わらない 第5章 「人間はみんな一緒なんだよ」