『ざんねんないきもの事典』(今泉忠明・監修/下間文恵 他・絵)
晴れの日が続いています。今日も天気がよく日差しがあり,この時期としては十分に暖かい日だったのですが,風を冷たく感じて“寒い日”でした。
寒暖計では測れない“寒暖の感じ”です。
明日から新年度,どんな始まりになるかな。
昨日は金曜日,“プレミアムフライデー”でした。年度末でしたが,早めの帰宅ができたでしょうか。
そして,明日4月1日は,“エイプリルフール”です。生活のなかでは「嘘をついてはいけない。」と多くは聞かれないと思います。ネットでは企業のホームページなど「この日だけのページ」が見られます。その“遊び心”に楽しくなります。
今年は日曜日ですが、”遊び”は見られるでしょうか。
その遊びは,“働き方改革”に合わない…。
出版された当初は,「ちょっと話題」だったと記憶していますが,時間がたってベストセラーとなり,今も話題になっている『おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典』(高橋書店・刊)を読んだことがありますか。
このシリーズを,現職の時,校長室に並べていました。校長室を訪れる“目ざとい子”が,「これ面白い!」と喜ぶ程度でした。
第1章の最後に「地球で生き残るコツ」が述べられています。
かつて,地球の王者は,巨大な恐竜でした。 しかし今,恐竜は1匹もいません。 とつぜん落ちてきた石のせいで,地球が寒くなってしまったからです。 食べ物がへり,おなかをすかせた恐竜たちは,寒さにこごえてほろんでしまいました。 (略) 生き残れるかどうかは,もはや運しだいなのです。 この本に登場するのは,ものすごく不便そうな体や,なんだか大変そうな生き方,意味のなさそうな能力など,はたから見れば「ざんねん」な感じがする生き物たち。 どうしたかれらが「ざんねん」になってしまったのか,どんな運のよさのおかげで生き残ってこれたのか…。 そんなことを考えてみるのも,おもしろいですよ。タイトルにある「ざんねん」は,言葉のまま“残念”でなくてもよさそうです。 そうして第2章から登場する“生き物”を見ていくと,「なるほど」「そうなのか」と感心し驚きながら楽しめます。 その多くは,子供達にとって「はじめて知る生き物」でしょうが,「かつては生活の中で見たこと」という“こと”も少なくありません。 ザリガニ,オオヨシキリ,カゲロウ,ミノムシ,キツツキ,タガメ,カマキリ,ムササビ,クモ… 日常から消えてしまっている「ざんねん」に強く残念を感じました。 生き物について,見開きで「タイトル」「説明」「プロフィール」があり,イラストが描かれています。 どのページ(生き物)からでも楽しめます。 【関連・エイプリルフール】 カリフォルニアのバイオラ大学のマシュー・ウェザース教授は,毎年エイプリルフールに「特別授業」を行うことで有名です。 これまでのようすもYouTubeで公開されています。 今年は,どうでしょう。 ◇Matthew Weathers(YouTube) 【論考・新しく先生になる人へ】 ◇4月から学校の先生になるみなさんへ(その1:つぶされないために)(妹尾昌俊)(2017.03.31 Yahoo!ニュース)