オリンピック。『心をとめて 森を歩く』(小西貴士・写真・言葉/河邉 貴子・文)
天気予報通りに“暖かい日”になりました。
気温の低い朝でしたが,ここ数日では少し“まし”でした。曇り空で日差しはありませんが,少しずつ気温が上がり,日陰に積もっていた雪が溶けだしていました。
週明けに再び寒くなるようですが,ここまま“暖か〜い春”に向かっていってくれるとよいのですが…。
ピョンチャンオリンピック(第23回冬季オリンピック競技平昌大会)が始まりました。昨夜のテレビでは,開会式が中継されていました。
「映像を見るのはテレビ」という方が多いでしょうが,「オリンピックを観る」には,いろいろな方法(メディア)があります。
今日,休憩時間に観たのは,ネットの動画です。フィギアスケートの宇野選手の演技は,結果しか知らなかったのですが,最初から最後まで見ることができました。また,開会式のハイライトも,いろいろな編集のものを観られるようです。
今日観たのは,NHKと民放のサイトです。
◇NHKピョンチャンオリンピック
◇gorin.jp 民放オリンピック公式動画サイト
映像は「ライブ,ハイライト,見逃し」「ライブ,動画・ピックアップ」と,見たいものが見られるようになっています。
以前,駅伝中継を話題にしましたが,テレビ放送では見ることのできない場面や競技を選んで観ることができるネット動画(中継)は,スポーツ観戦の楽しみ方を変えているように思います。
みなさんは,ピョンチャンオリンピックの競技を観ますか。
どんな方法,場所で観ますか。
虫食いの葉,そこに水の玉が目立つ表紙の『心をとめて 森を歩く』(フレーベル館・刊)が図書室の書架で気になり,手にしました。
「森に心をとめてきた人と子どもに心をとめてきた人。ふたりが織りなす珠玉のフォト&エッセイ。」と紹介される本書は,写真家・森の案内人の小西氏の「写真とことば」29編,その間に教育研究家の河邉氏の「エッセイ」6編で構成されています。
ハサミムシの写真には,
ノハラアザミのお花から お尻を つき出して ハサミムシが LOVE&PEACE! と 笑いましたの言葉がありました。 写真を改めて見ると,虫の姿が“ピース”を出してLOVEとPEACEを伝えているように思えてきます。楽しくなってきます。 河邉氏の最初の「心をとめる」を
「心をとめる」とは,どういうことだろうか。 何かに心をとめようとするとき,そこには,とめようとする「意志」が働いているように思う。 「意志」という言葉が強すぎるならば,(略)と語り始め,
心をとめるということは,心をとめようと思った対象が,ひそやかにもっている物語を想像し,そのものがもっている意味を見逃さない行いといえるのかもしれない。そんな風にして,森でも街でもどこでも歩けたら,気持ちがちょっと楽しくなる。と,本書のタイトルにつながる話をしています。 “小さなもの”にゆっくりと目と耳を向けると,そこに広がっている“大きな世界”に驚かされます。ときどき開いて,語りを聴き直したい一冊です。 読書メモ
耕した土に芽吹くもの 耕さずとも芽吹くもの 孑いた種から芽吹くもの 孑いた覚えなく芽吹くもの 愛おしさは同じように どこの荒れ地に芽吹こうとも 心の真ん中で抱きしめる 「心をとめてもらうこと」 子どものことをあまり理解していない人は,子どもというものは自己中心的な思考の持ち主と思っているかもしれないが,それは誤解である。自然の変化に敏感なように,周りの人の状態の変化によく気づく。 (略) 誰かに心をとめてもらえることは,こんなにも温かく,嬉しいものなのだ。 私は目には見えない大切なものに,心をとめて歩いてきたかな。少し軽くなった心のままにトモコちゃんの隣でブランコに揺れながら,これからは,どんなときにも,ていねいに歩けるようになろうと思った。
目次 写真とことば 小西貴士 序 うれしい日 LOVE&PEACE 芽吹きのささやき ほか 文 河邉 貴子 心をとめる 心の可動域 心がとまる 豊かな心はどこから… ほか【関連】 ◇NHKピョンチャンオリンピック ◇gorin.jp 民放オリンピック公式動画サイト ◇Olympics | Olympic Games, Medals, Results, News(IOC 国際オリンピック委員会) ◇第23回オリンピック冬季競技大会(2018/平昌)(JOC 日本オリンピック委員会) ◇2018平昌冬季オリンピック及び冬季パラリンピック大会