『居酒屋ぼったくり〈3〉』(秋川滝美・著)
今日は天気が良く,とても“暖かい”一日でした。
出かけるとき,“いつものように”服装を選んで行ったら,少し歩いただけで汗が出てきました。
代謝の良い体に感謝
初めて知った本ですが,すでに8巻まで出ている“大人気シリーズ”なのだそうです。
その“第3巻”『居酒屋ぼったくり〈3〉』(アルファポリス・刊)を読みました。
最初に読むのに,「なぜ第1巻ではないのか。」
それは,「書架に第3巻があったから。」と言うしかありません。
シリーズものですが,第1,2巻を読んでなくても楽しめそうだと思って手にした本です。そして,楽しく読みました。
舞台は,東京下町にひっそりとある居酒屋「ぼったくり」です。この屋号を見て,店に「入ってみよう!」というには勇気がいりそうです。すっと入れる人がいたら,ちょっと変わっているかも…。
でも,店に一度入ったら,「次も」「その次も」と常連になってしまうようです。
旨い料理と,それにぴったりの酒,それを作り勧める女店主…。
魅力いっぱいの居酒屋です。
読み始めると,最初が「猫の絆 人の絆」でした。
アキアカネ,とりビー,ラドラー,牡蠣フライ,ひやおろし…
季節と酒と料理と…,でもその先は動物の好きな方は気にならないかもしれませんが,“猫”の文字,話でちょっと躊躇…。
話の終わりには,そこに出てきた酒の紹介が載っています。戻って扉を見ると,そこには登場する料理名がありました。
話を楽しみながら,お酒を飲みたくなり(飲んだつもりにはなれない),料理を味わいたくなり,下町の人情に浸っていきます。
2話に「松竹梅白壁蔵 澪MIO」が登場します。美音(女主人)は,その発泡性日本酒について説明をしていきます。
その酒を選んだことについて,常連が語ります。
「そういうことよね?美音さん」 「ご明察。脱帽です」 店で注文する人が減ったって構わない。大事なのは,日本酒をもって身近に感じてもらうこと。 (略) そのためには,まずは美味しくて手に入れやすく,しかも財布に優しい日本酒を紹介する必要がある。それは『澪』に限らず,店に入れる日本酒を選ぶにあたっての,美音なりのコンセプトだった。本書を手に,美音さんの選ぶ旨い酒,勧める旨い料理を味わってみませんか。
目次 猫の絆 人の絆 本来の価値 距離の取り方 木枯らしが吹く季節 冬が終わりを告げる日 再会の春【関連】 ◇アルファポリス『居酒屋ぼったくり』特設サイト (漫画)◇居酒屋ぼったくり(アルファポリス - 電網浮遊都市 -)