『ハリネズミの願い』(トーン・テヘレン・著)
ニュースや天気予報が,「強い寒波が…」「荒れた天気に…」と伝えており,朝の寒さを覚悟していました。
ところが,今朝は“暖かく”,日中も“気温が上がり”ました。(最近の天候では…という比較のなかでのことではありますが。)
夕方から小雨が降り始めました。これが雪に変わっていくのかも。
さて,明日は,どんな天候かな。
秋のおわりが近づいてきたある日,ハリネズミが手紙を書きました。
親愛なるどうぶつたちへ ぼくの家にあそびに来るよう、 キミたちみんなを招待します。 でも、だれも来なくてもだいじょうぶです。この手紙から始まる物語『ハリネズミの願い』(新潮社・刊)です。 「招待の手紙」を書きましたが,今まで誰も訪ねてくる友達のいなかったハリネズミは,「もしも○○が訪ねて来たら…」と想像して,“お・も・て・な・し”を考えます。
もしも,クマが来たら… もしも,ヒキガエルが来たら… もしも,ゾウが来たら… …ハリネズミの想像に驚かされ,いかにもありそうで,そして思わず笑ってしまいます。 その想像が,読み手を包み込んできます。 たくさんの友達を家に招待したいハリネズミは…。 ハリネズミの想像(妄想)から,次に…。最後に…。 “妄想”しながら,ハリネズミの行動(これも妄想?)を楽しみましょう。 ちょっと抜き書き
リスだけがちがう内容の手紙を書いていた。「とっても楽しかったね。ハリネズミ」そしてその下には「また会おうね!」と。 ハリネズミはぎゅって深いためいきをついた。また会おうね……それはハリネズミの知るもっともしてきな言葉だった。 それからハリネズミは眠りに落ち,冬じゅう眠りつづけた。【今日の小咄】 家の前で遊んでいた5歳のマイクが,家に駆け込んできて言いました。 「ママ! 今,家の前を身長が3メートルもある男の人が歩いて行ったよ!!」 それに答えて,母親が言いました。 「マイク。3メートルの身長の人なんていません。物事を大げさに 言っちゃいけないと,ママは100万回も注意してるでしょ!」