明日は「世界エイズデー」です。

　朝，地面が湿っており“雨が降った”ようした。そして，雲が厚く，どんよりしていました。 　気温は，この時期としては“なまぬるく”暖かな一日でした。 　“変な天候”に調子が崩れそうです。 　明日，12月1日は「世界エイズデー（World AIDS Day）」です。 　世界エイズデーは，WHO（世界保健機関）が，世界レベルでのエイズ（HIV/AIDS）の蔓延の防止とHIV陽性者に対する差別・偏見の解消を目的に，1988年に制定したものです。 　毎年12月1日を中心に，世界各国でエイズに関する啓発活動が行われています。 　啓発活動で使われる「レッドリボン（赤いリボン）」を目にしたことがありますか。 　“レッドリボン”は，元々ヨーロッパに伝承される風習の一つで，病気や事故で人生を全うできなかった人々への追悼の気持ちを表すものだったそうです。 　それが，アメリカでエイズが社会的な問題となってきた1980年代の終わり頃から使われるようになりました。 　演劇や音楽などで活動するニューヨークのアーティスト達にもエイズが広がり，エイズに倒れて死亡するアーティスト達が増えていきました。そうした仲間達に対する追悼の気持ちとエイズに苦しむ人々への理解と支援の意思を示すため，“赤いリボン”をシンボルにした運動が始まったそうです。 　この運動は，その考えに共感した人々によって国境を越えた世界的な運動として発展し，UNAIDSのシンボルマークにも採用されています。 　レッドリボンは，あなたがエイズに関して偏見をもっていない，エイズとともに生きる人々を差別しないというメッセージを伝えるものです。 　レッドリボンが，あなたの身近にありますか。 　世界エイズデーを意識し始めたのは，Act Against AIDS（AAA）で桑田佳祐さんの楽曲「奇跡の地球（きせきのほし）」が発表されたときからです。 　当時，中学生に「あなたが“大人”になったとき，身近にHIV感染者がいる」だろうと伝え，「正しく知識を身につけること」を伝えました。 　まだ偏った情報の多い時でしたしが，生徒達はふざけることなく真剣に学んでくれました。 　楽曲「奇跡の地球」は，1995年，阪神淡路大震災の起きた年，桑田佳祐さん，小林武史さん，Mr.Childrenによって出来上がり，関係者のご努力により発売されました。 　その?収益が，アジアを中心としたエイズ患者の治療および，更なるエイズ感染者の増加防止，啓発活動のために活用されました。そして，現在のAAAにも生かされています。

「奇跡の地球」（きせきのほし） 　　歌：桑田佳祐・Mr.Children 　　作詩・作曲：桑田佳祐　英語補作詞：Tommy Snyder 　　編曲：小林武史・Mr.Children 熱い鼓動で涙が止まらない 悲しい友の声は何を憂う ありのままの姿を見つめたい 夢や希望にすがる時代は過ぎた Wow・・・・・・ 冷たい風がたなびく Flag 愛という名の坂を下って 時代を駆ける運命は Black 過去を巡らす メリー・ゴー・ラウンド I'm listening to the radio All by myself 変わりゆく街は明日なき無情の世界 Surrounded by the stereo, No sound is felt 壊れゆく No, no, no, no, Brother 奇跡の地球 (略) Wow・・・・・・涙のBlues Wow・・・・・・嘆きのNews Wow・・・・・・涙のBlues Wow・・・・・・生命のTruth I'm listening to the radio All by myself 変わりゆく街は明日なき無情の世界 Surrounded by the stereo, No sound is felt 壊れゆく No, no, no, no, Brother 奇跡の地球

　先生，子供達にどのような話を伝えていますか。 　明日は，何を話しますか。 【関連】 　　◇World AIDS Day message from UNAIDS Executive Director（UNAIDS） 　　　→◇日本語訳「2017年世界エイズデー UNAIDS事務局長メッセージ」 　　　　（エイズ＆ソサエティ研究会議・HATプロジェクト） 　　◇UNAIDS 　　◇World AIDS Day 　　◇12月1日は「世界エイズデー」（厚生労働省） 　　◇API-Net エイズ予防情報ネット 　　◇Act Against AIDS - エイズには「知る」ワクチン 　　◇ Act Against AIDS @AAAofficial_jp（Twitter） 　　◇エイズ予防財団 　　◇HIVマップ 　　◇World AIDS Day 2017（WHO）