3回目の「ちかごろかわったこと」(1984年11月)
霜の目立つ朝でした。順に,日のあたったところの霜が溶けていきます。
風もなく穏やかで,溶けたところからは,煙が立ち上っているように見えました。
日差しがあり暖かさを感じる一日でした。
先月,小学1年生が初めて“作文”を書いたようすを伝える学級通信「初めての作文(1984年)」を紹介しました。
それから3回目となる11月の「ちかごろかわったこと」を11月16日に書きました。学級通信では,
11月の「ちかごろかわったこと」を,今日,書きました。 9月,10月,そして今度と3回目です。今までの2回と,今度とは,どんなところが似ていますか。それとも,違いますか。 また,順に紹介していきますから,友達のも,よく読んでみましょう。と書きました。そして,家の人に向けては,
「近ごろ変わったこと」には,木や葉など自然に関するもの,朝の寒さに関するものが多いのではないかと予想しています。 先月は,予想が外れたけど,今月はどうかな。と,子供の“目”の向いている事柄について予想を書きました。 家の方にも,お子さんが「今,何に関心をもっているのか」と,普段の会話や生活に“注意深く”なっていただきたいとの願いを込めました。 3日後の学級通信で,テーマについて報告しています。
今月は,先に予想した通り,木や葉についてのものが,とても多くありました。 ただし,その一人一人の文が,少しずつ違いをもち,個性的でした。 **テーマ別の人数** ○木・葉 14人 ○家族(兄3,母2,おばあさん2) 7人 ○自分(暮らし4,遊び2,学校1) 7人 ○自然(雨,寒さ,日の長さ) 3人 他 全員は載せられませんが,今月も順に紹介していこうと思っています。ぜひ,子供と一緒に読んでいただきたいと思います。この頃の学習で木の観察をしたり,一週間前の学級通信で葉っぱを取り上げたりしており,「木・葉」が多いのは,“仕かけ通り”とも言えるかもしれません。 そうした中で,「家族」や「自分」からの“変わったこと”を文章にしている子に注目(?)します。 「前月は何を書いたか」「朝の会で,どんな話や質問をしたか」「授業や休み時間に,どうしていたか」… そこには,まだ拙い文・文章ですが,その子らしさだったり,その子らしくないことだったり,“その子の発信”がありました。 原稿用紙に向かって文章を書くとき,低学年の子も,書こうとする“風景”を頭に思い浮かべ,その時間を“巻き戻し”たり,“早送り”したりして,“そのときの自分”と語り合います。 同じ場面を話しているときとは違った“うごき”です。 子供の成長に大切な行為(体験?)だと考えています。 今,子供達は「“そのときの自分”と語り合う」ことをしているでしょうか。 先生,その時間を大切にしていますか。