作文「近ごろかわったこと (1)」(1984年9月)
予報のとおりに“雨の一日”でした。とはいえ,雨は小降りで,傘なしでも屋外で活動ができる天候でした。
午前中,地区の保全会の作業が予定されていましたが,小雨とはいえ「濡れて風邪をひいては大変」と,今日の作業は中止になりました。
秋の土・日は何かと忙しく,今年は選挙も入ってきて,“次の作業日”はかなり先になりそうです。
ちょっと困った秋の日でした。
昨日の記事で紹介した『初めて「ちかごろかわったこと」の作文を書きました』で,子供が書いた作文を載せていきました。
その1回目の作文です。(まだ漢字を使っていませんが,読みやすく直します。句読点は,掲載のままです。)
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A子
教室の前の,はなのきのはっぱが,春は,こいいろになっていたのに,秋は,ちょっとみどりいろになりました。
よこのはなのきは,少しこいいろの,みどりのはっぱをしていました。不思議だと,思いました。
ブランコのうらにある木は,どうして,下は,みどりで,上は,きみどりいろをしているか,知りたいなあと,思います。
その横の木は,はっぱが,少ないです。
春は,どの木も,はっぱがたくさんあったのに,どうして,少なくなったのかなあと,思います。
秋だからと,思います。でも,秋だから,はっぱが少なくなるのは,どうしてかなと,思います。
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今日書いた,「近ごろかわったこと」を,順に載せていきます。
よく読んでください。読んだら,その子の作文で,「いいなあ」と思うところを,家の人とお話ししてみよう。
「いいなあ」と思ったことは,10月の作文で真似してみよう。
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家の人に向けては,
今日から,何回かにわけて作文を紹介します。 視点のよいもの,表現のよいものなど紹介するつもりです。ぜひ一緒に読んで,どんなところがよいか,お話をしてください。 全体のようすは,もう少し後でお知らせします。と伝えました。 今読み返すと,「視点のよいもの,表現のよいもの」と書いており,“危なっかしい”ですが,保護者の方々は「一緒に子供を育てる」ように協力いただけていました。 今だったら,「何でうちの子は…」と言ってこられる方もいるかもしれません。その時は…。 保護者の方には,最初に「初めての作文を授業時間のなかで自分の力で書いた」ことを褒めて(認めて)いただくことが重要です。 つい他の子と比べてしまいますが,「内容は“ないよう”」で十分です。 子供の関心,気づき,思いがいっぱい詰まった作文でした。 幸せになれました。