もっと前に話題にしないと…。
今日も晴れましたが,“いつもの暑さ”ではなく,まだ夏の日が戻っていません。
今年は,このまま秋になっていくのでしょうか。
昨日紹介した『もっとヘンな論文』(サンキュータツオ・著)は,「研究すること」について考えるヒントを与えてくれます。
このブログの読者に教育関係,保護者の方が多くみえます。夏休みは“ゆっくり考え”たり,子供と“一緒に考え”たりすることができます。
子供の自由研究や先生の教育研究・教材研究などに,時間をかけたものと思います。
その前に,『もっとヘンな論文』『ヘンな論文』を読んでいたら,“何か”が変わっていたかもしれません。
そう考えると,間の悪い紹介でした。
間の悪いついでに,以前,コラムニストの小田嶋隆氏がラジオ番組で話していた『夏休み突入記念ライティング講座』から紹介します。
番組の中で,3つのポイントをあげていました。
○ 読書感想文の悪癖から離脱せよ ・戦後生まれは,文章を書くことの最初の訓練を読書感想文を通じて経験した世代 ・学校の読書感想文は,結果として道徳教育の部分を担わされた ・読書感想文は文章を書く上で一番大切な原則を抑圧してしまった *とにかく書く前に自主規制しないこと ○ ググるな! 自分に尋ねろ ・文章を書くことは自分が何を考えているのかを知ること ・書いてみて初めて,「俺って,こんなこと考えてたんだ」と気づくことは珍しくない ・文章を書くということは,自分の中に埋もれている宝物に適切な出口を与えてあげる作業 *自分の頭の中にあることを何よりも大切にするべき ・事実誤認を含んでいようと,偏っていようと,自分の頭の中にある言葉は世界に一つしかない言葉 ・誰でも検索キーを押すだけで,さまざまな情報にアクセスできる ・情報へのアクセスが容易になったからこそ,オリジナリティの大切さが増している ・上手であったり,データが豊富である文章よりも,他に似たもののない文章を書くことの方がずっと大切 ○ だらしなく書き始めろ ・「苦しめば苦しむほど良い結果がでる」というのは嘘 ・文章は楽しく書き進められなければならない。 ・書き手がうんざりした気持ちを持ち始めると,文章が死んでしまう *だらしなく,いい加減に,ノーチェックでだらだらと」書き進めること ・論理の整合性がおかしかったり,文章がくどくなったりするが,後で直せばよい ・書く能力と直す能力は別の能力。同時に働かない *書くときは,独善的に自己陶酔的にジャイアン的に俺様的にバリバリ書いたほうがよい *ある程度時間を置いてから,自分を推敲モードの出木杉くんにしてチェックする ・文章を書く元々の動機は,ホラを吹くことや何かを自慢したり愚痴ったりすることと。 子供達は,夏休みの課題にあった日記や作文,読書感想文などで,いつもより多く“まとまった文章”を書いたと思います。 それらは,すいすい書けましたか。 お父さん,お母さん,最近“文章”を書きましたか。 勤め先でレポートを書くこともあるでしょうが,大人は書く機会が少ないように思います。 この頃気になったことなど,小田島流で「まず,ダラダラ書き出して」みませんか。