集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

『文房具図鑑』(山本けん太ろう・絵・文)

花0617。 今日の天気は“晴れ”でしたが,雲が目立っていて,あまり気温は上がらなかったようです。  夕食に,初物のキュウリがありました。季節を感じ,自然の恵みに感謝して味わいました。  美味しゅうございました。  当地にある巴湖ではカヌー研修ができます。作手地区で野外活動や宿泊研修を行っている団体の利用が始まっています。  今日,研修を終えた指導者が,「水が少なくて…」と困り顔で話をしてくれました。  梅雨に入って雨が降らず…,農作物は水も求めて…,そんな状況で例年の水量がなく,水面がかなり下がっています。  カヌーに乗るのことはできますが,水辺の遊びや観察には支障が出ているようです。  担当者は「雨乞いでも…。」と冗談を言いつつ,これからの天気を心配していました。  次の雨はいつかな。  “図鑑”らしく大判で,A4版より少し長く少し狭くなっています。  そして,表紙は手書きのタイトル,手書きの文房具9種が描かれています。  以前,手書きの本『古代エジプトうんちく図鑑』(芝崎みゆき・画・文)に感心しましたが,これは“その上”を行きそうです。  その本は,『文房具図鑑 その文具のいい所から悪い所まで最強解説』(いろは出版・刊)です。  表紙を開くと「はじめに」が表れます。それを書いたのは「著者・山本健太郎の母 山本香」さんです。
 この文房具図鑑は,文房具好きな小学6年生の息子が約1年かけてコツコツと文房具の事を綴り,夏休みの自由研究として学校へ提出した図鑑を元に出版された書籍になります。
 本書には,下部に山本君が書いたものへの「COMENTS from MAKERS」が付けられています。  例えば,ペンの最初に描かれている「パイロット スーパーグリップ」については,
「クレヨンのようになめらか」と言っていただきありがとうございます。たしかにキャップについている小さなクリップではとめづらいですね。「インクにむらが…」それは困りましたね。超極太1.6mmはインクをたくさん出さなくてはならないので,少しゆっくり書いてくださいね。
といった具合です。  ペンから始まり,消しゴムやノート,マーカー,スケッチブック…,その種類の多さにビックリです。すべて自分で試して感想を書き,絵を描いています。途中にはクイズもあります。
    本書の使い方  私の時にお気に入りの文具を1さつの本にまとめました。いい所もわるい所もかいていあるます。さんこうにしてみて下さい。(もしその文具をかって使い心地がわるくてもせきにんはとりません!!)  ときどきねだんがちがう物がありますが,ほとんど同じなので気にしないで下さい。
と使い方を述べ,値段の違いには「105円 ←百八円でしょ?」の突っ込みを添えていました。  編集後記(河北亜紀)は,編集者のようです。
『文房具図鑑』は好きなことをやりきれば,誰かの世界を動かすことができると証明しているように思います。  この本を読んだ方々が(略)いったいどのように影響を受けていくのかは人それぞれですが,きっと,『文房具図鑑』は皆さんの日常をより楽しくしてくれるだろうと私は信じています。
 そして,最後に,原稿用紙に書かれた「あとがきのあとがき」が載っています。  すでに「あとがき」が載っているのですが,これは自由研究のものであり,書籍化されるにあたって書いた文章でした。  手元の文房具を手に,山本君の「文房具愛」を感じながら読んでみませんか。  そして,小学生のあなた,自由研究が「本」になるなんて素敵だと思いませんか。「とことんこだわる」「とことん追いかける」「あきらめない」…,そうしていった先には,「えっ,こんなことになるの」という世界が開けるものです。  その世界は,テレビや新聞で注目されるスポーツや将棋だけではありません。  あなたの好きなことの先にあるのです。
   CONTENTS ○はじめに ○本書の使い方 ○文房具図鑑 ○文房具図鑑へのコメント  ・各メーカーさn  ・文房具仲間のみなさん  ・学校の先生・友達  ・家族のみなさん ○編集後記 ○掲載商品一覧 ○おわりに ○あとがきのあとがき