『POST TRUTH』(松林薫・著)
天気がよく,青空の綺麗な一日でした。
昨年11月,オックスフォード英語辞書が,2016年世界の今年の言葉は「POST-TRUTH(ポスト真実)」だと発表しました。
英国EU離脱やアメリカ大統領選などで不正確な喧伝やデマ情報が飛び交った“非常に緊迫した政治的な1年”を反映する言葉として選ばれました。
その言葉「POST TRUTH」が表紙の上部に書かれて“書名”だと思って読んだ『「ポスト真実」時代のネットニュースの読み方』(晶文社・刊)です。
1章の中に「メディアが提供する7つの価値」をあげています。“これまで”と“これから”をみていく視点にもなるように思います。
○娯楽・暇つぶしの提供 ○共通の話題の提供 ○意思決定に必要な情報の提供 ○多様な意見の紹介・議論の場の提供 ○アジェンダセッティング(議題設定) ○教養・学習・実用情報の提供 ○歴史の記録今まで「これだ!」「これでなきゃ。」と思っていた“もの”が,別のもので置き換えられたり,新しいものが便利であったりします。 その変化が,POST TRUTHと呼ばれる今,顕著になっているようです。
ニュースは今や、紙でもテレビでもなく、ネットで読む時代になった。一方、キュレーションメディアの盗用問題、アメリカ大統領選時に顕在化した偽ニュース問題で、ネットニュースの信頼性は大きく揺らいでもいる。 こうした「ポスト真実」の時代にニュースを正しく読むためには、固有のリテラシーが必要だ。それぞれのメディアの特徴を理解し、使い分け、ネット情報を正確に読み解くためのノウハウを、日経新聞の記者を15年務めた著者が、その経験知を基に解説。 もう偽ニュースにはだまされない!“POST TRUTH”を直截的に述べているとはいえないかもしれませんが,「情報」「ニュース」を“正しく”受けていくことを考えさせてくれます。 “POST TRUTH”の過ごし方は…。
目次 はじめに 1章 ネットで変わったジャーナリズム 2章 ネット情報を利用する前に 3章 ネット情報の利用術 4章 高度な読み方,活用法 5章 メディアのこれから おわりに