新しい校舎。『豆大福と珈琲』(片岡義男・著)
朝から雲があり気温も上がりませんでした。午後になり晴れ間が出て,暖かくなりました。
“三寒四温”が続いていくようです。
明日は…。
午前中,作手小学校の新しい校舎におじゃましました。
校長先生から「昨日から,新しい校舎で子供達が活動しています。」とのお知らせをいただき,校内を案内していただきました。
校内を回りながら,準備してきたことと実際とを確認ながらみていきました。
「○○は,素敵なものになりましたね。」
「○○は,新しい活動ができそうですね。」
「○○は,工夫して活動を作っていくのですね。」
新しい校舎で出会う子供達は,どの子も笑顔でした。
4月からの活動が楽しみです。
備品などの移動をする業者は,準備された配置図や教頭先生の指示で,てきぱきと設置していました。
業者の“組織力”を感じました。見事な仕事でした。感心しました。
午後は,先生方が作業をされるようでした。
年度末の慌ただしい中でたいへんでしょうが,よろしくお願いします。
ご苦労さまです。
◇新城市立作手小学校ホームページ
著者の片岡氏の名は,「どこかで見たような…。」 タイトルは…。
それでも気になって『豆大福と珈琲(朝日新聞出版・刊)を読みました。
朝日新聞に連載され,表題となっている『豆大福と珈琲』をはじめ“珈琲”をめぐる5つの物語です。
出版社の紹介は
小説には、珈琲がよく似合う。 たしかな文体とスタイリッシュな世界観。 あらゆる小説的企みにみちた「珈琲」をめぐる5つの物語。 子連れで地元に戻ってきた幼なじみと「結婚」をしないまま、新しい「家族」のかたちを探っていく表題作「豆大福と珈琲」(朝日新聞連載)ほか、珈琲を題材に作家が「小説」を書き上げるまでの思考の軌跡を描いた「深煎りでコロンビアを200グラム」、小田急線沿線を舞台に過去と現在を往還しながら3人の女性との微妙な「鯛焼きの出前いたします」ほか3編の書き下ろし作品を収録。とありました。 それぞれに面白かった(?)ですが,表題となっている『豆大福と珈琲』が最初に掲載され,その読後は“後を引き”ます。
1987年に日本での生活を引き払い,夫婦二人でアメリカに移住した。僕が7歳のときだった。と,主人公の森野真彦は祖父母のもとで育てられることになります。 「何で,両親は一緒にアメリカに連れて行かないの?」との問いを挟ませずに展開していきます。 そして18歳になったとき,
明確に,はっきりと,ここで区切りをつけるべきだ,と僕は決断した。(略) 大切ななにごとかをなし崩しにしていく,図々しくて鈍感な行為だ,と十八歳の僕は思った。巣立つべきだ,という結論は動かなかった。と,祖父母の家を出ていきます。 年齢を重ねた真彦が,“豆大福”を食べ
「これまでの自分のすべてが二個の豆大福に凝縮され,それが僕の内部で炸裂したかのような閃きだ」と。 珈琲を飲みながら,物語の主人公の“世界”を味わいませんか。
目次 豆大福と珈琲 深煎りでコロンビアを200グラム 鯛焼きの出前いたします この珈琲は小説になるか 桜の花びらひとつ【関連】 ◇片岡義男.com ◇片岡義男.com(@kataoka_com)(Twitter)