昭和の『先生のいろは』 5
青空が綺麗な晴れた日で,気温も上がりましたが,数字ほどには“暖かさ”を感じませんでした。
風邪でもひいいたかな…。
今日,市役所へ“○○制度”について聞きに行きました。
若い職員が,分かりやすく説明してくれました。
これまで,自分が利用していた“制度”との違いや負担(?)について,初めて知りました。
今までの制度で困ることはありませんし,手続きも簡単で,何かと“便利”です。
今回の“○○制度”は,わざわざ尋ねないと承知しないことです。
今は尋ねに行く時間がとれますが,そうでなければ“便利”を無条件で選ぶような気がします。
「情報」「判断」「利便性」… いろいろ考えました。
冊子『先生のいろは』の5回目です。年度末に向けて集中して紹介しています。
1977(昭和52)年頃と現在とは,社会のようすは大きく変わっていますが,「今も変わらず…」という内容もあります。年度末の今,改めて“今の先生方”にお伝えします。何か参考になることがあれば幸いです。
5 便所 現在においては,水洗便所とくみ取り便所があり,木造と鉄筋,洋式と和式というように各種の便所があって一概に言えない面が多い。一般的に言って, (1) 「便所はきたない所」という概念だけはなくしたい。くみ取り式ではにおいが残るが,水洗便所では殆ど排せつ物にふれることはない故に,他の所と同様に考えたい。くみ取り式の方がなんと言ってもにおい消しがいる。 (2) 便所下駄を揃えさせるのに色々と工夫しているのが見うけられる。木のわくを作ったらよくなったとか,足形を書いたり,きちんと揃えましょうと掲示したりする。用をすませて脱ぐ時に,出船の形でなく入船の形の方がそろえやすい。とに角揃えてある方が気分がいい。使用しない学校もありますよ。 (3) 大小便いずれにも通じる点で指導したいのは,とに角便器の外へもらさない注意,よごしたらその人がきれいにすることですね。かわいてからではとりにくい故に。掃除は掃除当番がするという考えはやめてほしいですね。 (4) 掃除道具とその入れ場所の清潔,整頓は特に常に留意したいものです。 (5) 水洗便所の水がいつも少しでも洩れていると,鉄さびが便器について取りにくくなる。すぐ修理を要する。 (6) 木造の便所で,女子便所と男子大便所は,外から戸があけられないようになっているか,よく見届けましょう。特に女子用こそ。 (7) トイレットペーパー,ナプキン,汚物入れ等の配意はよいか。 (8) トイレの手洗いの蛇口はトイレ特有のがいいですね。この項は,施設(トイレ)が大きく変わっており,「えっ」「あれっ」という言葉も多いことでしょう。 その言葉にこだわらず,「どこに着目しているか」を読み解くと,参考になるところがあるかもしれません。 次回は,「6 各種の室(教室を除く)」です。 【昭和の『先生のいろは』】 ○昭和の『先生のいろは』 「校門を入って」(2017/02/16) ○昭和の『先生のいろは』 2 「玄関や子供の昇降口に立って」(2017/02/18) ○昭和の『先生のいろは』 3 「校長室や職員室を眺めて」(2017/02/21) ○昭和の『先生のいろは』 4 「廊下や土間廊下を歩いて」(2017/02/23) ○『先生のいろは』 その5 「便所」 ○『先生のいろは』 その6 「各種の室(教室を除く)」 ○『先生のいろは』 その7 「教室」 ○『先生のいろは』 その8 「授業」 ○『先生のいろは』 その8−2 「授業 2 書くこと」 ○『先生のいろは』 その8−3 「授業 3 仕事をする」 ○『先生のいろは』 その8−4 「授業 4 学習形態」 ○『先生のいろは』 その8−5 「授業 5 先生よ くり返して述べよう」 ○『先生のいろは』 その9 「??」 ○『先生のいろは』 その10 「あたたかい先生に」 ○『先生のいろは』 おわりに