『学習指導要領改訂のキーワード』(無藤隆・解説)
朝の積雪はありませんでした。日中の陽射しはありましたが,気温は上がりませんでした。
午前中,遺族会の地区評議員会があり,高齢の父に代わり出席しました。
平成27・28年度の事業報告,決算報告,本年度の活動などの検討を行いました。
戦後70年が過ぎ,遺族の高齢化とともに,事業の意味や価値が問われているようです。
次年度は,組織のあり方が課題の一つのようです。
今年度までの役員,評議員のみなさん,ありがとうございました。
昨日の記事で紹介した『無藤 隆が徹底解説 学習指導要領改訂のキーワード』(明治図書・刊)です。
中央教育審議会教育課程部会長の無藤氏は,部会や中教審の検討や発表などについて,Facebookに“詳しい説明・解説”を載せていました。
それを読んで,「なるほど。」「そういうことか。」と思うことが多くありました。
本書の刊行を知ったとき,Facebookの記事を編集したものなのだろうと思っていましたが,馬居政幸氏(静岡大学名誉教授)との対話で進められていました。
「まえがき」で,
本書は新しい学習指導要領の目指すところをいくつかのポイントに分けて,その趣旨を解説したものです。 (略) それを受けて,2017年3月に学習指導要領として告示されます。当然ながら,それは詳細に様々な面から議論を整理し,さらに各教科等にわたって具体的に述べていますが,そのため,かえって学習指導要領の改訂の一番大事なポイントが何かが分かりにくくなっているようにも思います。 そこで,本書では対話という形を取って,思い切ってわかりやすさに努めて解説をしました。答申や指導要領の文章をそのまま忠実に引用し言い換えるというより,私なりの言い方にすべて直して論じています。と述べているように,馬居氏が質問したり確かめたりする事柄について,無藤氏が答えています。 次期学習指導要領が間もなく発表されると思います。整理された文言の“背景”を知ることができる一冊です。 本書の説明に,「なるほど。」「そういうことか。」と納得することが多いのですが,「それでいいの?」「何で?」と感じる項(解説)もありました。 先生,納得と疑問から“教育について再考”をいかがですか。
目次 まえがき 序:お話をうかがうにあたって 第1章 学校教育の存在理由を問う ―学習指導要領改訂の背景― 第2章 「社会に開かれた教育課程」 ―未来軸・社会軸・主体軸― 第3章 今と未来の社会に開く「学びの地図」を 第4章 カリキュラム・マネジメントとは 第5章 資質・能力の三つの柱と教科の「見方・考え方」 第6章 三つの学び 第7章 実践化のための授業の改善と研修のあり方 第8章 評価の改訂の方向 第9章 幼児教育の振興とスタート・カリキュラム 第10章 実践化への課題は教師のアクティブ化に【関連】 ◇無藤 隆(Facebook) ◇文部科学省 〈教育〉