『決戦!熊本城』(松永弘高・著)
朝,窓を開けると“雪景色”でした。ただし,先週のような大雪ではなく,“一面が白い”という積り方でした。
「せっかく雪が解けたと思ったのに…」
当地の多くの方の抱いた思いでしょう。
日中,風は冷たかったですが天気はよく,道路などの雪は解けました。
午前中,地区の作業でした。
昨年までに,地区内に“柵(獣害防止柵)”を設置してきました。その一部を移動させました。
多くの方が参加して,長い距離でしたが,手際よく短時間で済ませることができました。
みなさん,お疲れさまでした。
こうした柵を使わなくてもよい環境が,人にも,動物にも,良いことなのですが…。
良案はなさそうで…。
素敵な里山が,崩れ,醜くなって…。
でも,昔のように共存の環境があるはずです。そこには柵はありません。
昨年4月の熊本地震で「屋根瓦が…。石垣が…。崩壊…」と熊本城の大きな被害が伝えられました。
昨年のNHK大河ドラマ「真田丸」で,豊臣秀吉の重臣の一人として加藤清正が登場しました。描かれた清正は,これまでとイメージが変わりました。
そんな思いをもったなかで“熊本城”に惹かれて『決戦! 熊本城 肥後加藤家改易始末』(朝日新聞出版・刊)を読みました。
第6回朝日代小説大賞 優秀作で,松永氏のデビュー作です。
帯には「将軍家の威光か,肥後侍の意地か。改易に隠された驚愕の計略とは!? 歴史の真実に迫る長篇時代小説」とありました。
時代に明るくありませんが,時は徳川三代将軍 家光の時代,そのときに“改易”を申し渡された肥後加藤家を巡る波瀾が描かれます。
話の筋とは逸れますが,江戸から西へ向かう道中で,成貞が思いが描かれます。
江戸で籠の鳥のように生きるのは,じつに性に合わぬとあらためて気づいた。 亀山から草津に至る間の宿場では,夜聞こえてくる鳥とも獣ともつかぬ鳴き声に一睡もできなかった。おおいにかぶさってくるような山々のどこかに住む,見たこともない命あるものの息づかいを感じた。 大津では歌に聞く近江の淡海をわたる涼しい風に吹かれた。
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