『置かれた場所で咲きなさい』(渡辺和子・著)
「冬将軍がさらにパワーアップ」などと天気予報が伝えていた通りの天気になっているようです。
今朝は,窓を開けると“薄っすらと白い”景色でした。
◇1.12 校庭に初雪がありました(新城市立作手小学校)
日中も,日差しがなく気温は上がりませんでした。
週末に向け,さらに寒くなるようです。みなさん,お気を付けください。
昨年末,渡辺和子氏の訃報が流れました。89歳という年齢は「もっと活躍を…」と無理を言えませんが,その人生が語らせた言葉に,多くの人が学びました。
訃報を聞き,ベストセラーとなった『置かれた場所で咲きなさい』(幻冬舎・刊)を読みました。
話題になったときに読んだのかもしれませんが,新鮮な気持ちで読みました。
渡辺氏の父親は,軍事クーデター「2・26事件」で殺害された渡辺錠太郎氏です。そして,その場に9歳の和子氏がおり,それを目撃しました。
「壮絶」という言葉は,渡辺氏の体験を語るためにあるのかもしれません。
もし,そうだとすれば,三十余名の“敵”に囲まれて,力尽きた父が,ただ一人で死んでゆかないために,私を産んでもらったのかもしれないと思うことがあります。 父と過ごして九年,その短い一生涯分の愛情を受けました。この父の子として生まれたことに,いつも感謝しています。本書が話題になった頃に,「なるほど」「そうだな」と読んだ方も,“年齢を重ねた今”読むと,同じ言葉が違って感じられるかもしれません。 子育て中の方は,「親の価値観が子どもの価値観を作る」の項を,どう読まれたでしょうか。こう始まります。
三歳ぐらいの子どもを連れた母親が,水道工事をしている人たちのそばを通りながら語って聞かせています。「おじさんたちが,こうして働いていてくださるおかげで,坊やはおいしいお水が飲めるのよ。ありがとうといって通りましょうね」 同じところを,これまた幼い子を連れた別の母親が通りかかります。子どもに向かっていいました。「坊やも勉強しないと,こういうお仕事をしないといけなくなるのよ」本書のなかの“ことば”からみれば,「ブラック○○」と話題になっていることも,問題は別のところに見えてきます。 今の生活に「?」を感じたら,改めて本書を開くと,そこに「!」が見つかります。 あなたは本書が必要ですか。
もくじ はじめに 第一章 自分自身に語りかける 第二章 明日に向って生きる 第三章 美しく老いる 第四章 愛するということ【関連】 ◇渡辺和子さんの言葉 (@kazuko__w)(Twitter) 【今日の小咄】 わが街の道路には,「美人の多い町,スピード落とせ」という看板がある。 隣の町に行くと,「キョロキョロするな 美人はいない」と書いてあった。