集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

『超現代語訳 戦国時代』(房野史典・著)

花1102。  雲が目立つ空で,朝と昼の気温差が小さく,気温よりも寒く感じる一日でした。  出先で見かけた方は,ダウンジャケットを着て襟巻をしており,“真冬のよう”でした。  さらに気温が下がったり,冷たい風が吹いてくるようになったら,どんな服装をされるのか,他人事ながら心配になりました。   著者が芸人,話題になっていた本…ということを知らずに,タイトルと「関ヶ原の戦い」「真田三代」に絞った内容に興味がわいて『笑って泣いてドラマチックに学ぶ 超現代語訳 戦国時代』(幻冬舎・刊)を読みました。  面白い本でした  この記事を書こうとして,著者が“お笑いコンビ「ブロードキャスト!!」のツッコミ担当”であることを知り,無類の戦国武将好きで,歴史好き芸人ユニット「六文ジャー」を結成して,いろいろな歴史活動をしていることを知りました。  書籍説明に,
 マンガみたいに読めて、ドラマよりもワクワク。教科書では読めない、裏話や面白エピソードも満載の、歴史物語。 「こんなに全体像が見えたのは初めて! 」「歴史って、こんなに面白かったのか」「毎回、一気に読んじゃう。早く続きを! 」「武将がみんな可愛げある! 」と、連載中から大絶賛。  笑って、読んで、フクザツな人間関係や勢力図が、びっくりするほど頭に入る。戦国武将が生き生きと動き出す。
とありますが,それを裏切らない“よく分かる”話の展開です。  絵本作家として活躍しているお笑いコンビ「キングコング」(元?)の西野亮廣さんが,この本について述べるなかで,
 暗記が苦手な人でも、「大好きなミスチルの歌詞なら歌詞カードを見ずに歌える」という人もいるでしょう。  人は楽しい時の方が吸収率が高いのです。  ならば、学校の勉強こそ最大限に『楽しい化』する必要があるのではないでしょうか?
と書いていましたが,その通りに,“歴史を楽しい化して”,伝えてくれました。  真田信幸と信繁の戦いになった場面。
信幸 「真田信幸,参る!信繁ー!」 信幸 「やべ,兄ちゃん来た。逃げよう」  逃げました。  争いませんでした。  これには, 1.真田家同士での争いを避けた。 2.上田城の内部を知り尽くしている信幸に来られると厄介。だから砥石城にどどまっていてもらう方がありがたい。 3.信幸と共に兵士も砥石城に(略) 4.父と弟が西軍について(略) と,いろいろな説があります。  もしこれが,全部本当のことだったら。信繁の,戦わず城を明け渡すという行動は,(略)
 最初の2行のように“現代語”で言葉にし,諸説あるところは続けて説明をにと描きながら,その内容も,房野氏の“解釈”なのですが,諸説あることを入れ,分かりやすく場面と心情を描いています。  分かりやすく“関係”が “関連”が描けて,どんどん読み進めます。  NHK大河ドラマ真田丸」が,さらに楽しめそうです。  歴史が苦手な方も大丈夫です。戦国時代を楽しめます
  目次 はじめに 序章 応仁の乱 第一章 関ヶ原の戦い  超嫌われ者の正義感/導かれし者たちと大人の学級会  ほか 第二章 真田三代  華麗なる一族が放つ若草物語/あの鐘を鳴らしたあなたに捧げるレクイエム  ほか おわりに
【関連】   ◇ブロードキャスト!!房野 (@broadbouno)Twitter)   ◇「なぜ売れない芸人の僕が、200万PVの人気連載を持ち、処女作『超現代語訳 戦国時代』がamazonランキング1位になったのか」イベントレポートダ・ヴィンチニュース)