「天候を教える」(「諺・言い伝え集」より)
思いのほか早い時間から雨が降り出しました。
そのためか,日中の気温が上がらず,日差しがなく薄暗い,寒い日でした。
週末は,31日のハロウィンに向け,いろいろな催しで楽しむ人が多いでしょう。
少し前になりますが,25日に日本気象協会の“日直予報士”(tenki.jp)の記事に『今世紀最強のハロウィン寒気 仮装注意」がありました。
そのなかで
今世紀最強の寒気が南下することが予想されています。寒気の底にあたるのが、ちょうど31日。そう、ハロウィンですね。ということは、今年のハロウィンパーティは、かなり寒くなりそうです。と,寒気の到来を伝えています。 催しなどの予定のある人もない人も,“寒さ対策”をしておくとよさそうです。 まだ,体が寒さに慣れておらず,今日の寒さも応えます…。 冊子『ふるさとに生きる諺・言い伝え集 鉄は熱いうちに打て』(現・新城市立鳳来中学校・発行)から紹介する8回目です。 今回は「天気を教える」(「諺・言い伝え集」より)から紹介します。 「明日の天気」は天気予報で知りますが,その地域の“自然の小さな変化”が,的確に言い当てることは多く,それらは古くから言い伝えられていることです。
下駄(履物)を蹴り上げて,裏表で占う −下駄の歯の方が出ると雨,履く方が出ると晴れ 小学校へ通っている頃,明日の天気がいいかどうかを,靴や草履を蹴り上げて占いました,誰に教わったというのではありませんが,いつの間にか,皆するようになりました。言い伝えのようなものです。 靴の底が出て「明日は雨だ」なんて思って,次の日の朝起きて外を見ると晴れていたりして「なんだぁ」と思ったこともよくありました。でも,また「明日の天気」を予想したくなってやってしまうのです。もう,遊びの一つでした。 今のように天気の予報が出来なかった昔には,天気を予想するための大切な方法だったのかもしれません。「観天望気」と言われる,自然現象や生物の行動の様子などから天気の変化を予測することは,広く伝わっています。 今も,自然のなかで暮らす“豊かな人”は,それを使って,豊かに過ごしているようです。 あなたは,いかがですか。
○「トビ」が鳴くと雨になる ※その理由は定かではないが,この地方では昔から言い伝えられている。 ○雪は豊年のしるし −積雪は渇水をなくし,田植えの水不足の心配がない。 −寒さで害虫の卵も死滅し,発生しない。 ○雲が本宮山に流れると晴れ,鳳来寺山に流れると雨 ○西山稲荷に雲が下がる −西山の方向に雲が下がると天気が悪くなる。 ○向こう山に雲がかかっていると雨になる −今,雨が降っていなくても,そのうちに雨が降ってくる。 ○北西からサイレンが聞こえる −明日は晴れ。 ○南東からサイレンが聞こえる −明日は雨【参考】 2016/10/17 「縁起を担いで 2」(「諺・言い伝え集」より) 2016/10/09 新米。「縁起を担いで」(「諺・言い伝え集」より)。 2016/10/06 「子育て・しつけ」(「諺・言い伝え集」より) 2016/09/28 「子育て・しつけ」(「諺・言い伝え集」より) 2016/09/12 「早寝,早起きは三文の得」(「諺・言い伝え集」より) 2016/09/07 台風13号が近づいて…(『「食い合わせ」って ほんとう?』) 2016/08/26 冊子「ふるさとに生きる諺・言い伝え集」