集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

「伝える」「受取る」,今なら…。

花620。  午前中,雨の降りそうな空でしたが,午後になって「晴れかな」と感じられる空になりました。  「全国的に不安定な天候…」と言う一日でしたが,当地ではそれほどでなく過ぎました。  明日は「夏至」です。この頃に見られる“少し赤みがかった満月”を「ストロベリームーン」と言うのだそうです。  最近,その名を知りました。  夕方になって青空になってきました。「ストロベリームーン」を確かめてみようと思います。  この月は「幸せになれる」などといわれる特別な満月だそうです。  さて,今夜は…。  先日,校長先生とお話ししていて「判断することの迷い」が話題になりました。  その時,思い出したのが「○○氏の講演記録」の文章です。
 遠足当日の朝,バス29台が校庭に並んで待っています。生徒たちも指令台の前に集まり始めていました。職員朝礼をして出発するばかりの時,校長先生が新任の先生に「生徒のナップザックを3個持ってくるように」と指示をされました。 (略) 「このおやつは,いくら位だと思うか。」 と校長先生。全教師はドキッとしました。どう安く見積もっても,200円位にはなりそうです。 「おやつは100円以内と職員会で決め,生徒にそう指導したはずなのに,生徒は全然守っていないではないか。決めたことが守られない先生と生徒が社会見学に出かけて何が学べるというのだ。遠足は中止だ。」  そう言いおわると校長室へ入ってしまわれた。(略)
 この後に顛末が続きますが,この“校長先生の言動”を知ってからは,この校長先生の教えが「教育活動の基準」の一つになりました。  この話は,昭和59年度から61年度の講演記録に載っていたものです。  最近では,このように「講演記録」が冊子にまとめられることはないと思います。  この冊子は,“若手教員”の頃に,先輩から「読みなさい」と渡されたように記憶しています。  受け取ったときは,その価値も意味も感じていなかったと思いますが,中学校教師として気になるところだけを拾い読みしたと思います。  それでも,“今も覚えている記録”です。  今では,ネットで発信したり,クラウドに記録を置いたりして“公開”することが容易にできます。  そうした変化が,冊子にまとめられなくしているのだと思いますが,それより前に「記録を起こす(文章化する)のは時間がかかる(面倒だ?)から…」と文章化されることが減っていったように思います。  その“時期”には,それもしかたのないことと思っていましたが,「自由人」となって古い資料を整理していると,「そうではなかった」という後悔の思いが強くなっています。  式辞やあいさつ,講話を学校ホームページに掲載し発信してきた“思い”を「学校広報の一つ」にしてきましたが,それ以上に,「記録の蓄積と発信」の価値があったとようです。  さまざまな「立場にある方」の発言や発信は,その場にいる方だけでなく,より多くの方に“伝える価値”のある内容です。  「校長先生,蓄積と発信をお願いします。」  後進が育ちますよ! 【今日の小咄】  年齢を聞かれて「20歳と120か月です」と答えていた人がいた。  私もマネしてみよう。