集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

『凛とした日本人になれ』(池間哲郎・清水克衛・著)

花512。  天気のよい日になり,夏の暑さを感じる一日でした。  「如何にして生きるのか?」  そんな大上段に振りかぶった話ではありませんが,『凛とした日本人になれ』(イースト・プレス・刊)の池間氏と清水氏の対談を読み,「自分は大丈夫か?」と振り返りました。  池間氏は,アジアチャイルドサポートチャイルドの活動をされており,ご存知の方も多いと思います。支援に参加されている方もいるかもしれません。  本書の中で,“他に知れる”ことなど関心がなく,「子供達のため」に一人で活動をしてきたことを,改めて知りました。  清水氏は,書店「読書のすすめ」の店長です。若い頃に読書普及協会の活動で知り,その後も,氏の“本選び”に関心を持って,著作や選書を読んできました。  題名にもある「日本人」などを話題にし,神話や天皇も出てきます。そうしたことから「右翼か…」などと言われることもあると,対談の中でも言っています。  右翼か左翼かといったステレオタイプで判断することでなく,「自分は,○○と考え…」と心棒をしっかりさせて,読み,聞くことが大事だと思います。
○ ところがそんな日本人にも,長い歴史の中で三度だけ ,本気で勉強した時代がありました。  ・中国という国を知ったとき。聖徳太子の時代。  ・黒船がやってきたとき。  ・敗戦。 ○ そして,今まさに「四度目の勉強の時期」が到来している。 ○ 歴史は「500年前」から考えよう。 ○ ものごとは「そもそも論」で考えよう。 ○ 「51対49」の考え方。 ○ 中傷してくる人たちは,この「喜び」を理解できない。いちいち反論してもきりがない。 ○ 「ゴーヤの法則」「やりたいことをやるためには,やらないといけないこと,やりたくないことでもやり続ける。」 ○ その「輪」に入らず,ひたすら「公」のために働く人のことを,「先生」と呼んだ。 ○ 「もう一度,砂岡先生のような心を取り戻してほしい。」と。 ○ 上品な人はつねに質素で,みんなのことを考えている人,下品な人はお金に対する執着が強くて,自分のことばかり考えている人。 ○ 洒落の通じない世の中は面白くない。 ○ 命に三つの種類がある。「肉体の命」「記憶の命」「DNAの命」 ○ 日本には大事な「人間のインフラ」が整っている。きちんと仕事をする心。まじめな心。他者や公共を思う心。この三つは世界でも最高峰。 ○ その空気は教育によってもたらされたものだから,やはり教育によって払拭できる。 ○ (清水)僕はそうじゃないと思った。「なぜ?」とか「どうそてだろう?」とか,そういう「問い」をみんな持たなくなったから,読書離れが起きていると思うんです。 ○ (池間)「読書離れ」の問題も,日本人が汚れや穢れを見なくなったことが大きな原因だと思います。
 ぜひ,若者に読んでほしい一冊です。 【関連】   ◇認定NPO法人 アジアチャイルドサポート   ◇読書のすすめ   ◇読書のすすめ 清水克衛の日々是好日 【今日の小咄】  小学2年生の娘が,50%のりんごジュースと50%のオレンジジュースを混ぜ合わせ,「100%のミックスジュースになった!」と言った。