『LIFE』(松波太郎・著)
昨日の雨が上がり,曇り空ですが傘を開くことはありませんでした。
この時期は,雨も必要な時ですが,外に出るときには晴れていてほしい,そんな我がままをきいてくれた今日の天気でした。
第150回芥川賞候補となった表題作の他,「東京五輪」「西暦二〇一一」を収録する『LIFE』(講談社・刊)を読みました。
「読みました」と書きましたが,それぞれの“世界”に入りきれず理解し難い作品で,読み切れたとはいえない状況です。
出版社の紹介では,
主人公の猫木豊は、自分の脳内で〈毎日だらだら且(かつ)ぶらぶらと暮らすことのできる天国のような国〉の「王」を妄想しながら生きるぐうたらな31歳。 そんなある日、交際相手の宝田から妊娠を告げられた猫木は、これまでの“だらだら生活”に未練を残しつつ、少しずつ現実と向き合い始める。出産後には、子供の先天的障害も判明して…。舞台設定は東日本大震災の起きた年。新たな命の誕生を前にした若い男女の喜びと苦悩を、ユーモアとリズム感あふれる軽快な文章でつづる。 第150回芥川賞候補となった表題作のほか、「東京五輪」「西暦二〇一一」を収録。と。 3作が,それぞれ異なる“世界”を描いています。 芥川賞候補作を楽しんでください。 【今日のひとこと】 振り返ってみよう,三年前のことを。 あれから毎日,一歩ずつ歩いていたら,もう1000歩以上になっている。