『すし喰いねえ』(吉橋通夫・著)
若葉の綺麗な景色に,山桜が美しさを増しています。
週末からのゴールデンウィークは,新東名の開通で便利になった新城・奥三河で,新緑を楽しんではいかがですか。
旅に出ています。
いろいろな発信を試してみようか,止めようか。迷いながら。
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昔(?),シブがき隊が「♪ スシ食いねェ!」という歌を歌っていました。
この本を書架で見たとき,頭の中に流れました。
いろいろなネタを思い浮かべながら『すし食いねえ』(講談社・刊)を読み始めました。
江戸の「寿司」といえば,“江戸城の前の海”で獲れた江戸前の魚を使った「握り寿司」を思い浮かびますが,一般的には「押し鮨」や「熟れ鮨」だったようです。また,玉子巻きなどもありました。
舞台は,江戸時代,屋台ずしの店「与兵衛ずし」で商いをするおとっつあんと一人息子の豆吉。
ある日,豆吉が店番をしていると,屋台前で若侍が2人の侍に襲われます。頼りない若侍が斬り捨てられようとした刹那,短棒術で暴漢を打ち据える“美少女”登場します。
そこから,「若侍」「若先生」が…。
出版社の紹介から。
子どもたちの大好きな食べものは、いまもむかしもおすしがダントツ! この物語の主人公は、江戸時代の屋台すしの人気店「与兵衛ずし」のひとり息子・豆吉と、内店のナンバーワン寿司店「松が鮨」の娘・おきょうです。豆吉は、おとっつあんを助けて、なんとか与兵衛ずしを立派な内店にしたいと頑張っています。 ところが、ある日とつぜん店にやってきた若侍・文四郎の窮状を聞き、おきょうとともにひと肌脱ぐことに。おとっつあんが岡惚れしているお冬さん、寺子屋のやぎ先生となかまたち、勘定奉行の松平さま……みんな巻き込みながら、もちろんマグロも穴子もヒラメもタコも登場して、若先生を救え! の物語の、はじまり、はじまりーっ! 読めば読むほど、歴史が好きになる! おすしが食べたくなる! 小学生から読める痛快グルメ時代小説、誕生!勘定奉行の屋敷で開かれる「御前試合」,そこに登場した寿司は,
一番 帆掛けずし 卵巻きとタイの早づけずし。 二番 松が鮨 クルマエビの押しずしとサバの押しずし。 三番 お六壽司 ちらし寿司とイカ巻きずし。 四番 けぬきずし かんぴょうの笹巻きずしとタイの笹巻きずし。 五番 与兵衛ずし マグロとアナゴのびっくり早ずし。でした。 味見役からの札が最も多かったのは…。 そして,与兵衛ずしの「びっくり早ずし」が,その後「○○ずし」と呼ばれる寿司となっていきます。 この「○○」は…。
もくじ 一 なぞの若侍と通りがかりの娘 二 お冬さんと骨ぬき 三 もっこく塾と新入生 四 エンガワと小天狗 五 尾行とちょんまげ 六 駕籠訴と次の手 七 深編み笠と団子 八 ふきげんと玉子渦巻 九 席書とやけ食い 十 包帯と御前試合 十一 かわらばんとサヨリ 十二 団子断ちとマグロ 十三 十三夜とにぎりずし その後のこと【今日の小咄】 小学校5年生の弟が,クイズを作って父親に出題していた。 人気のゲームを買ってくれるかどうかの質問があり,「イエス」に進むと「ありがとうございます」,「ノー」を選ぶと「そこをなんとかお願いします」となっていた。