集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

円周率の日。 3-1.3 富山市立堀川小学校の参観(3) (昭和に生きる)

梅0314。 天気のよい一日でした。  今日、「午前1時59分」「午後3時9分」に、何をしていましたか。  「何を聞いているの?」と言われそうですが、何か気づきますか。  今日3月14日の数字に続けると、円周率の小数表記の上6桁に一致します。  3.1415926535 8979323846 …  今日は「数学の日円周率の日)」(日本数学検定協会制定)です。また、国際連合教育科学文化機関(UNESCO)が、「数学の美しさと大切さ、すべての人の生活における重要な役割を担っている」ことを祝うため、「国際数学の日(International Day of Mathematics (IDM))」として宣言しています。   ◇International Day of Mathematics
円周率0314。
 さらに、「円周率の日」と制定されている日が、今日(3月14日)の他に「7月22日」「12月21日」もあります。その理由はお分かりでしょうか。  今日、円周率を意識する日でしたか。  故・渥美利夫氏が還暦の年に著した『昭和に生きる』(1987(昭和62)年刊)からです。  渥美氏の教育実践、教育論は、“昔の話”ですが、その“”そして“”となるものは、今の教育に活きるものです。これからの教育を創っていくヒントもあると思います。  本書のなかから、“その時”に読んで学んだ校長室通信を中心に紹介していきます。「考える」ことが、若い先生に見つかるといいなあと思います。  この項は、「昭和42年『考える子ども』56号」から構成されています。 ********     戦後教育史の片隅に生きる     教育行政の歯車のなかで   富山市立堀川小学校の参観 <3>  つづいて昭和三十七年“授業の改造 ─子どもの思想を育てるために─”が明治図書から出版された。  子どもを見つめることから出発し、授業の具体から問題を見つけて、その解決にあたろうとする研究の立場は、ひきつがれている。研究は具体的な累積の上に立たなければならないことが強調され、子どもの思考発展の究明という観点からその子どもの教科内の思考のしかたのかさね合わせの上でとらえられなくてはならないと考え、そのかさね合わせの観点を見出そうと努力をした。こうした努力のなかから、授業の分析の視点や方法が“授業の流れ”における発展の契機や、タイミングからとりあげられる共同問題や、追究の方向が課題となり“問題追究の視点の吟味”に向けられ改善された。 黒板0314。 また、子どもの追究過程における重要な結節点を導き出し、授業条件を究明し、授業の改造をすすめたのである。この“学習指導過程における四つの節”と、四つの節をつらぬいて働き、授業を生き生きとした内容の充実したものにする条件(授業の姿勢を正す条件)として四つあげ、授業の改善点を明らかにした。この一連の研究は、教育界から高く評価がなされていることは、とくとご承知のことだろうと思う。(以下略) (つづく) ********  注)これまでの記事は〈タグ「昭和に生きる」〉で  注2)掲載しているイラストは、学年通信(1993・1994年度)用に教員が描いたもので、図書との関連はありません。 【関連】   ◇International Day of Mathematics   ◇International Day of Mathematics(UNESCO)   ◇「3.14159265…」。数学の日。(2020/03/14 集団「Emication」)