算数の問題から。 2-2 よく学ぶ教師であれ (教育の再生)
冷たい雨の降る朝でしたが、小雨になり、午後には晴れました。雨が上がり、これから冬型の天候となりそうです。
体調を崩されないようお気を付けください。
先日、「算数の問題」を大学生がつくり、それを考え、解き合いました。
その一つに、次の問題がありました。
「3人の好きな人は誰?」 だいきくん、せなくん、げんとくんは、あみくん、そういちろうくん、しょーたくんの中の誰かが好きです。3人の好みは全く違い、それぞれ異なる人が好きです。 3人のうち2人は恥ずかしがり屋で、うそをついています。 だいき「僕はあみくんのことが大好き。そういちろうくんのことは好きではないです」 せな「僕の好きな人はあみくんではありません。好きな人はしょーたくんです」 げんと「僕はしょーたくんが好き。そういちろうくんのことは好きではありません」 3人の好きな人は、それぞれ誰か?問題は、よくある論理問題になっています。学生は、しっかり問題に取り組みました。 この問題を聞いて、設定に「あれっ」と感じました。けれども、それは私だけだったようです。「今どき」と思うのもズレているようです。 いかがですか。 平成21年に発行された冊子『教育の再生(要約)』は、愛知県の教育に所縁のある宮田力松氏の図書の要約本です。 宮田氏が指導されていた頃とは状況が変わっていますが、今も変わらぬこと、考えたいことが述べられています。若い先生や教職を目指す若者に、これからの教育を創っていく参考にしていただきたいと思います。 この冊子から紹介します。 ******** 教育の再生 2 望ましい教師像 3 よく学ぶ教師であれ 足かけ三年、代用教員を経験した。代用教員は、正教員免許を持つ教員が配当されると、辞めなければならない。給料を確実にもらえるよう、正教員免許状をとるために勉強した。正教員になってからも、独り学び、講習、講演、さらには三十五キロ離れた名古屋のの漢学の先生に学んだ。なぜ学ぶのか、学ぶことが、働くこと、生きることと一つであったからだ。教師とは、学ぶ人だと思い込んでいた。 次に何を学ぶかである。義務教育の教師であれば、実践力を身につけることである。学校は、教育を実践するところという一点に絞られる。実践とは何か。書物で読み、人からも聞き自分で考えたことを、自分で行なうことである。要は自分で考え自分で行なうことに尽きる。 子供の生きることを手助けするため、どのような教材を、どう教え指導するか、児童観、教材観、教授法、指導などを統一し継続する力、それが教師としての実践力である。実践力が充実している教師に共通していることは、指導記録が丹念に、詳しく記載されていることに加えて、反省記録も忘れないうちに整理記入されていることである。 ******** 注)これまでの記事は〈タグ「教育の再生」〉で 注2)掲載しているイラストは、学年通信(1993・1994年度)用に教員が描いたもので、冊子との関連はありません。