3-1 家庭との連携 (新しく先生となるみなさんへ)
予報が「平年の気温…」と伝えますが…。
一昨日の暑さ、昨日の寒さ、そして今日と、気候の大きな変化に体が“驚いて”います。
体調を崩さないように!
平成の頃、新任教員に「学校のこと」「教職のこと」を紹介する冊子『新しく先生となるみなさんへ』が配付されていました。
当時とは教育を取り巻く状況が変わっていますが、若い先生や教職を目指す若者に参考となる部分もあると思います。その冊子(平成19年度)から紹介します。
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教員の知っておくべきこと
1 家庭との連携
教育活動,学級経営の一層の充実を図るには,学校と家庭との密接な連携が必要である。そのためには,学校参観・保護者会・家庭訪問・学級(学年)通信等について,学校・学年の方針を基盤に内容等を工夫することが大切である。
(1) 学校参観
授業参観,学級懇談(保護者会)を行うのが一般的である。
授業は,参観する保護者に,指導のポイントが分かるようにしたい。また,行う教科について片寄りのないよう計画することが大切である。
学級懇談は,保護者の希望・意見を交え,年間の見通しをもって運営したい。更に全員が気軽に話し合えるよう座席の配置,司会,内容等について配慮し,教員の一方通行にならないようにしたい。
(2) 家庭訪問
家庭訪問をする際には,次の点に留意したい。
ア 訪問の目的が達せられるように,話し合う内容を考えておく。
イ 家庭内の事情に立ち入りすぎないように,十分配慮する。
ウ 謙虚で親しみのある態度で接するようにする。
エ 他人の批評や他の家庭との比較をさけ,学校の問題を軽々しく口にしたり,私見をはさんだりしないようにする。
オ 一部の家庭と特に懇意になったり,接待等で誤解を生じたりしないようにする。
二人三脚 「最近,あの子,元気がないな」と思っていたら,友達関係がうまくいっていないことが分かった。子供たちの様子を保護者に伝えると,保護者同士でも相談していることを教えてくださった。クラスの子供たちの様子を心配し,よい方向へ導こうとされている保護者の存在に力強さを感じ,その後も,家庭訪問や電話で子供たちの様子を伝え合った。ささいなことがきっかけの喧嘩だったが,保護者との情報交換を踏まえ,手だてを講じることで,子供たちを仲直りさせることができた。保護者との連携の大切さに改めて気付かされた。 (平成18年度初任者)******** 注)これまでの記事は〈タグ「新しい先生」〉で 注2)掲載しているイラストは、学年通信(1993・1994年度)用に教員が描いたもので、冊子との関連はありません。