集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

3-1 家庭との連携 (新しく先生となるみなさんへ)

花1007。 予報が「平年の気温…」と伝えますが…。  一昨日の暑さ、昨日の寒さ、そして今日と、気候の大きな変化に体が“驚いて”います。  体調を崩さないように!  平成の頃、新任教員に「学校のこと」「教職のこと」を紹介する冊子『新しく先生となるみなさんへ』が配付されていました。  当時とは教育を取り巻く状況が変わっていますが、若い先生や教職を目指す若者に参考となる部分もあると思います。その冊子(平成19年度)から紹介します。 ********     教員の知っておくべきこと     1 家庭との連携  教育活動,学級経営の一層の充実を図るには,学校と家庭との密接な連携が必要である。そのためには,学校参観・保護者会・家庭訪問・学級(学年)通信等について,学校・学年の方針を基盤に内容等を工夫することが大切である。 (1) 学校参観  授業参観,学級懇談(保護者会)を行うのが一般的である。  授業は,参観する保護者に,指導のポイントが分かるようにしたい。また,行う教科について片寄りのないよう計画することが大切である。  学級懇談は,保護者の希望・意見を交え,年間の見通しをもって運営したい。更に全員が気軽に話し合えるよう座席の配置,司会,内容等について配慮し,教員の一方通行にならないようにしたい。 (2) 家庭訪問  家庭訪問をする際には,次の点に留意したい。  ア 訪問の目的が達せられるように,話し合う内容を考えておく。  イ 家庭内の事情に立ち入りすぎないように,十分配慮する。  ウ 謙虚で親しみのある態度で接するようにする。  エ 他人の批評や他の家庭との比較をさけ,学校の問題を軽々しく口にしたり,私見をはさんだりしないようにする。  オ 一部の家庭と特に懇意になったり,接待等で誤解を生じたりしないようにする。
   二人三脚  「最近,あの子,元気がないな」と思っていたら,友達関係がうまくいっていないことが分かった。子供たちの様子を保護者に伝えると,保護者同士でも相談していることを教えてくださった。クラスの子供たちの様子を心配し,よい方向へ導こうとされている保護者の存在に力強さを感じ,その後も,家庭訪問や電話で子供たちの様子を伝え合った。ささいなことがきっかけの喧嘩だったが,保護者との情報交換を踏まえ,手だてを講じることで,子供たちを仲直りさせることができた。保護者との連携の大切さに改めて気付かされた。    (平成18年度初任者)
********  注)これまでの記事は〈タグ「新しい先生」〉で  注2)掲載しているイラストは、学年通信(1993・1994年度)用に教員が描いたもので、冊子との関連はありません。