『京都祇園もも吉庵のあまから帖 4』(志賀内泰弘・著)
天気がよく、夏の暑さが戻ってきた感じのする一日でした。
原材料価格の高騰や円安の進行などにより、
2022年の値上げ商品は半年間で1万品目を超え、その値上げ率は平均で13%に達し…。 値上げは夏以降も続き、7〜8月の値上げ品目数は合計3000品目を超える…。という経済状況が続いています。そのなかで、企業や業者は「値上げを避ける…」「値上げ幅を小さく…」と工夫していまう。 先日、写真のようなパッケージで安い値段の商品が並んでいました。初めての購入では選びにくいかもしれませんが、商品が分かっていれば選びそうです。いかがですか。 普段の読書では、紙の書籍が読みやすく感じますが、電子ブックは購入直後に読むことができますし、複数冊でも嵩張りません。電子ブックで付箋やマーカーが一覧できるのは、調べたり読み返したりするのに便利です。 よく利用するのは Kindle ですが、割引クーポンを得て ebookjapan で購入することもあります。また、最近は利用しませんが、雑誌の最新号は Fujisan.co.jp が便利でした。 ただし、使いやすい電子ブックですが、購入サイトによってリーダーが異なるので、“積読”の書籍がどこにあるのか分からなくなることがあります。 以前、「電子ブックで購入したはずだが…」と記憶にはあるのに、見失った(?)ままだった『京都祇園もも吉庵のあまから帖 4』(PHP文芸文庫)を、やっと読みました。
京都・祇園の片隅にひっそりと佇む甘味処「もも吉庵」。 店を営む元芸妓のもも吉の、趣向を凝らした麩もちぜんざいと人柄に惹かれ、お客が今日も訪れる――。 頑張るというのは、我を張ること。理不尽に歯を食いしばって意地を張るのも大事なことだけれど、自分を納得させるためだけにがむしゃらになるのではなく、まわりを気遣って張り切る――“気張る”ことこそが真の心意気なのだ。 ――古都の風情と、花街に集う人々のひたむきに生きる姿を描いた人情物語。第一話は、もも吉の娘・タクシードライバーの美都子が修学旅行中の女子中学生が… 第二話には、病のため職を失った男が… 第三話は、これまでも登場した朱音が… 第四話では、卓也と母が… 第五話で、骨董店で何かを見て、そこから離れられない男性が…
もも吉は一つ溜息をついたかと思うと、裾の乱れを整えて座り直す。背筋がスーッと伸びた、帯から扇を抜いたかと思うと、小膝をポンッと打った。ほんの小さな動作だったが、まるで歌舞伎役者が見得を切るように見えた。 「あんさん、間違うてます」各話の主人公に向けた もも吉 の言葉は、きっと“あなた・わたし”に語られてきます。 明日に向かって“気張る”力がわいてきます。 最新刊は、第5巻です。どれもお薦めです。
もくじ 第一話 風薫る 少女に仏の慈悲あらん 第二話 彷徨いて 祇園囃子に立ち止まる 第三話 萩の寺 恋は子猫に誘われ 第四話 深かりし 母の想いや山紅葉 第五話 老舗継ぐ 兄弟におぼろ月 巻末特別インタビュー 著者・志賀内泰弘が、もも吉お母さんに京都の美味しい甘いもんを尋ねる【関連】 ◇志賀内 泰弘(Facebook) ◇『京都祇園もも吉庵のあまから帖』(志賀内泰弘・著)(2019/10/23 集団「Emication」) ◇『京都祇園もも吉庵のあまから帖2』(志賀内泰弘・著)(2020/10/04 集団「Emication」) ◇Kindle(Amazon) ◇ebookjapan(YAHOO! JAPAN) ◇Fujisan.co.jp
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