『漫画 こころ』（夏目漱石・原作／有栖サリ・漫画・著）

　変わりやすい天候で、雨が降ったり、日差しが出たりと、繰り返しました。 　雨が降ったことで、湿度が高く蒸し暑い日でした。 　昼、ネットニュースを見ると「安倍元首相が銃撃され心肺停止…」が大きく表示されました。 　ビックリしてテレビをつけると、どの局も少ない情報を繰り返し流していました。 　参議院議員選挙直前の“蛮行”による事件は、これからにさまざまな“影響”をしていくことでしょう。 　安部元首相の回復をお祈りします。 　夕方、安部元首相が亡くなられたとの報が流れました。回復は叶いませんでした。 　心よりご冥福をお祈り申し上げます。合掌 　夏目漱石の多くの作品が青空文庫（Aozora Bunko）で読むことができます。 　本作品もその一つですが、帯に「教科書作品を漫画で読む」と書かれた『漫画 こころ』（文響社・刊）を Kindle（Prime Reading）で見つけ、読みました。 　表紙を開くと、黒い背景に白い文字で題名が書かれ、目次、最初のタイトルまで黒い背景がつづきます。 　そして、眼鏡をかけた先生が一人描かれ、

　私はその人を常に先生と呼んでいた／だからここでもただ先生と書くだけで本名は打ち明けない／これは世間を憚かる遠慮というよりも／その方が私にとって自然だからである

と書き出します。 　次ページは、眼鏡をかけない先生の心、そして記憶へ…

　僕は君を救いたいんだ／　K　

　出版社は、次のように紹介をしています。

　日本人なら誰でも知っている、夏目漱石の「こころ」を、気鋭のBL漫画家が圧倒的画力で漫画化。 　「こころ」は、エゴイズムと心の機微、罪への葛藤などが描かれ、高校の教科書にも掲載。発行部数700万部以上、日本で一番売れたとされる小説。 　こんな時代だからこそう、美しく堪能したい日本の「こゝろ」

　ある暑中休暇に、海水浴場で「先生」と出会った私…。 　不思議な魅力を感じさせる「先生」を慕って書生として家に出入りするうちに…。 　有名な小説が、有栖サリ氏の漫画が”新たな世界”を創っています。 　本書に描かれる「私」と「先生」の“こころ”に、新しい感じ・気づきがありました。 　あなたも、夏目漱石の作品を読み直してみませんか。

　　目次 先生と私　一 先生と私　二 先生と私　三 両親と私 先生と遺書　一 先生と遺書　二 先生と遺書　三 先生と遺書　四

【関連】 　　◇有栖サリ? (@sali221a)（Twitter） 　　◇こころ　夏目漱（青空文庫）