集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

1-3 教育の花火 (新しく先生となるみなさんへ)

花0624。 ニュースが、各地の“猛暑”を伝えていましたが、雨模様の朝そして日中も曇った日で、暑さはありませんでした。  週末、どんな天候かな…。  平成の頃、新任教員に「学校のこと」「教職のこと」を紹介する冊子『新しく先生となるみなさんへ』が配付されていました。  当時とは教育を取り巻く状況が変わっていますが、若い先生や教職を目指す若者に参考となる部分もあると思います。  その冊子(平成19年度)から順に紹介していきます。 ********     教員の心構え     3 教育の花火  子供たちは,より優れた成長する可能性をもった存在である。指導する教員が,子供たちから学ぶことも多く,教育という仕事は,両者のよい人間関係から成り立つものである。  「啐啄(そったく)同時」ということばが『碧巌録』(北宗晩期)の中にある。これは,卵が孵化するとき,雛が内側からつつく「啐」と,親鶏が外側からコツコツと殼をつつき破る「啄」とが,まさに,早過ぎず遅過ぎず行われることを言い,雛の健やかな誕生には,両者の呼吸がぴったり合うことの大切さを教えている。 決心0624。 親鶏と雛とが,外と内から相呼応して,孵化が成就するように教育においても,一人一人の子供のよさを見つけ,やる気を起こさせ,情熱を燃やして育てようとする教員と,自らの可能性に全力を出して挑み,成長しようとする子供とが,ぴったり呼吸を合わせていくところにすばらしい教育が生まれる。  時には優しく,時には厳しく,涙とともに「褒める」ことも「しかる」こともある。子供たちの成長を求めて,ひたすら励まし続けていきたい。お互いの心の間に教育の火花が散るような,教員の気迫がほしいものである。 ********  注)これまでの記事は〈タグ「新しい先生」〉で  注2)掲載しているイラストは、学年通信(1993・1994年度)用に教員が描いたもので、冊子との関連はありません。