『フリーランス六法』（フリーランス働き方研究会・著）

　天気のよい一日でした。 　西高東低の気圧配置になり「冬の寒さが…」と予報されており，それを先取りするように昼頃から強い風が吹き始めました。 　風の音も「寒いぞ〜」と聞こえる感じのする暴風でした。 　明日は…。 　社会の「働き方改革」の動き，新型コロナ禍での“働き方の変化”が顕著です。 　その中で，勤めを辞めフリーランスとして働く方も増えているようです。そうした方々が知っておきたい法律や制度について解説する『独立から契約、保険、確定申告まで　フリーランス六法』（青春出版社・刊）です。

　年々増加している「フリーランス」という働き方。時間に縛られず自由に働けるのは魅力的だが、確定申告はもちろん仕事でトラブルがあったときも、すべて自分で対処しなくてはならない。実際、報酬の未払いを経験しているフリーランスは7割にのぼるといわれており、「自分の身は自分で守る」という心がけが必要だ。 　法律や税金の知識がなくても安心して働くための「フリーランスの転ばぬ先の杖」となる一冊。

　フリーランスとして働く方はもちろんですが，勤務先の業務とは別に“副業”をしている方も知っておきたい「法律」と「お金」の知識だと思います。 　一項目が見開きで説明され，章の終わりにチェックポイントが整理されています。詳細な説明ではありませんが，分かりやすい表現で，それぞれの事柄について“準備すること”や“注意すること”が述べられており，全体像が捉えられます。 　フリーランスとして働き始めた方，これからフリーランスを考えている方にお薦めする一冊です。 　チェックポイントから

○ フリーランスになりたては信用が低い ○ 仕事とプライベートははっきり分ける ○ 自宅で開業できるか確認する ○ 前職の看板では仕事はとれない ○ SNSは著作権に注意 ○ 口頭の約束や経費も契約書に入れる ○ 追加作業や短納期は料金などを相談する ○ 労災保険はない ○ e-Taxで青色申告がオススメ ○ 経費にできる税金もある ○ 就業不能保険や所得補償保険に加入する ○ 扶養に入るなら「130万円」と「103万円」 ○ 確定申告は社会的信用 ○ セルフブランディングが重要

　　　目次 はじめに 1章　会社員時代から準備が必要！　会社を辞める前にやるべきこと 2章　仕事の第一歩！　時間とお金を自分でマネジメント 3章　約束のギャラがもらえない！　仕事のトラブル対処法 4章　会社員よりも得したい！　確定申告と税金のポイント 5章　健康保険や年金，家のローン…　ライフプランはどうする!? 基本編　みんなはどうやっているの!?　「フリーランス」の現実