『政治学入門』(高橋洋一・著)
朝から青空の一日でしたが,強い風が吹きました。その風が冷たく,寒い日でした。
帰宅時,外気温が一桁でした。寒〜い。
第49回衆院選が19日公示され,10月31日(日)の投開票に向けて“選挙戦”が行われていますが,新型コロナ禍でもあり“前回までとは違う”ことも増えているようです。
この時期に合わせて,少し前まで内閣官房参与を務めていた高橋氏の『日本国民のための 【明解】政治学入門』(あさ出版・刊)を読みました。
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◇高橋洋一(嘉悦大) (@YoichiTakahashi)(Twitter)
〈政治〉とは何なのか。〈政治〉を知る必要はどうしてあるのか。それによってなにがわかってくるのか。なぜ知るべきなのか――。根本からわかりやすく解説。何が「政治学」なのか十分な理解ができていませんが,三権分立や憲法など中学・高校の社会科や政治経済の授業で習ったような事柄から丁寧に説明され,分かりやすい内容と構成です。 「政治」とは何なのか。 「政治」を知る必要はどうしてあるのか。 「政治」をしることで,何が分かってくるのか。 なぜ「政治」を知るべきなのか。 …… 立候補者の話をき,政党のマニフェストを読み,それを“判断”する視点を,本書を読んで考えてみませんか。 成人のみなさん,投票日までにいかがですか。 読書メモより
○ 参政権を放棄するということは,「国の行方を決める権限を誰かに付託する権利」を放棄するということだ。 ○ ある党が「圧倒的優勢」と報じられると,対立する政党に投票する人が増えるという現象がある。これを「アンダードック効果」という。 ○ そういう人には,過去の判例を参考とすることをおすすめする。過去,最重要と思われる判例を集めた『判例百選』などがいいだろう。 ○ 閣法は内閣総理大臣の「肝入り法案」 ○ あたりまえの現象を,メディアが勝手に「強行採決」と呼んでいるだけなのだ。 ○ 「政治家って何となく汚い感じがする」という印象論ではなく,「仕事の中身」を見て真価を問うということだ。 ○ その人の仕事の中身が立派なら問題ないのだ。国会議員は,特にそうだといってもいいだろう。 ○ こうした無意味な騒動に惑わされないようにするには,「政策の話」と「雰囲気の話」をきっちり切り分けるクセをつけることだ。
目次 はじめに 1章 選挙は「風」のつかみ合い ──これさえわかれば「賢い有権者」になれる 2章 日本の選挙制度を考える ──こうして「民主的プロセス」は守られている 3章 「国会」では何が行われているのか ──批判する前に理解したい「国会議員の仕事」 4章 本当に正しい「政治家の見方」とは ──雰囲気に流されず、正当に評価する方法 5章 「内閣」とは誰か、何をしているのか ──知っているようで知らない「大臣の役割」 6章 「遠くの政府」と「近くの地域」 ──「ニア・イズ・ベター」の地方分権を考える